コルク栓の方がスクリューキャップよりおいしく感じる！？

　スクリューキャップのワインを軽んじる傾向は根強いが、コルク栓のワインをスクリューキャップよりおいしく感じる人が多いことが、オックスフォード大学の研究でわかった。
　オックスフォード大の研究者チームが生産者団体のポルトガルコルク協会と提携して調査した。調査は140人を対象に、2種の赤ワインを使って行われた。コルクを開ける音を聞いた後に、スクリューキャップを開ける音を聞いて、治験者はコルクとスクリューキャップのワインを試飲した。治験者はボトルの中身は同じで、栓が違うだけという事情は知らなかった。試飲したワインは、アルゼンチンのテラザス・ド・ロス・アンデスとカテナのマルベック。
　雰囲気、音、アロマ、外観を評価したところ、参加者はコルク栓のボトルの品質が15%優れていると評価した。また、全体の113人がコルクを好むと答えた。研究は、大半の人間がコルク栓のボトルの味わいや香りを好むと結論づけた。チャールズ・スペンス教授は「我々の感覚は本質的に関連しあっていて、資格、聴覚、触感が味わいに大きな影響を与えている」とした。