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クスダのシラー、「ワールド・オブ・ファインワイン」誌で絶賛

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 英国の高級ワイン誌「ザ・ワールド・オブ・ファインワイン」9月号のニュージーランド・シラーの特集記事で、ニュージーランド・マーティンボロのクスダワインのシラーが絶賛された。
 「ザ・ワールド・オブ・ファインワイン」は、高所得層向けデカンター・マガジンと呼ばれ、深みのある読み物、説得力のある試飲記事を掲載する季刊誌。2004年に創刊され、エッシ・アヴェラン、ジャスパー・モリスMW、トム・スティーヴンソン、エリン・マッコイ、ジェイミー・グッドら一流ライターが寄稿している。今回の記事は、ワイン・スペクテーターにも執筆するブルース・ショーエンフェルドが、今年2月にウェリントンで開かれた「ピノ・ノワール ニュージーランド 2017」の際の取材に基づいている。
 ホークスベイのクラギー・レンジから、ニュージーランドのギムレット・グラヴェルズのシラーの歴史をひもとき、エスク・ヴァレー、セイクリッド・ヒルズ、トリニティも紹介している。最後に、「ホークスベイを超えて」と題して、クスダのシラーにふれている。
 楠田浩之氏の経歴を細かく紹介し、シラーの2010、2012、2013ヴィンテージを試飲したコメントを述べている。「ピノ・ノワールのような味わいがした。ただ、この世のものと思えないゴージャスなブルゴーニュのような、いわゆる女性的なワインではない。オリンピックの十種競技のような伸張性のある力強さと言葉で言い表せない純粋さがある。シリアスで野心のあるセイバリーな品質があるが、構築されたようでもない。果実は完ぺきに熟しているが、過熟ではない。特に2013を試飲した時は、果実全体を忘れたかのような瞬間があった」。さらに、「ニュージーランドにも、ほかのどこにもクスダのようなシラーはない」「クスダのワインのことが心から離れない」と称賛している。
 クスダのシラーの生産量は年産300ケース。半分が日本に輸出され、約20%が英国に行き、オーストラリアはそれより少ない。残りは友人やドイツの仲間に送るものを除いて、ニュージーランドにとどまるという。

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