世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. フランス冷涼気候の生産者が集まる見本市、2月にパリで開催

フランス冷涼気候の生産者が集まる見本市、2月にパリで開催

  • FREE
 冷涼気候のワインへのニーズの高まりを受けて、フランスの冷涼な気候産地の生産者が集まる見本市「ヴィノヴィジョン・パリ」(Vinovison Paris)が2月、パリ・ポルト・ド・ヴェルサイユの見本市会場で開かれる。
 ヴィノヴィジョン・パリ、冷涼気候ワイン国際見本市は2017年2月に、パリで初めて、冷涼な気候から産するワインにフォーカスした見本市として開かれた。第2回目となる2018年は地中海ワインの見本市「ヴィニシュッド(Vinisud)」と提携して、世界規模のイベントとしてスケールを拡大する。ヴィノヴィジョン・パリ2018はパリ・エクスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユで、2月12日から14日まで開かれる。直後の2月14日から17日にはパリ・ワイン・ウィーク(Wine Week)、18日から20日にモンペリエでのヴィニ・シュッドと続けて開催され、相乗効果を狙う。
 ヴィノヴィジョン・パリは、ロワール、ブルゴーニュ、アルザス、シャンパーニュの生産者団体からなる、冷涼ワイン産地協会(Association des Vignobles Septentrionaux)の主導で始まり、昨年9月にはボジョレも加わった。2017年は400近い出展生産者が集まった。今年も輸入業者、販売業者、ワイン商、ソムリエら、5000人の来場者を見込んでいる。
 出展予定者は、シャンパーニュからルノーブル、キャティア、ティエノ。ロワールからジョセフ・メロー、クーリー・デュティユ、ブルゴーニュからフィシェ、アルザスのポール・ブランクら環境意識が高く、自然な手法の造り手も多い。サントル・ロワール地区のロゼワイン、ブルゴーニュのクリマ・テロワールの究極の表現、ボジョレの新しい世代とワインの傾向などをテーマにしたマスタークラスも開かれる。
 冷涼な産地のワインはフランスのワイン輸出の中で重要な役割を占めている。フランス・アグリメールによると、2015年のフランスのワイン輸出量は1.4%減少したが、ロワールとブルゴーニュは主要市場の英国と米国の伸びが目立つ。2016年上半期のロワール産ワインの輸出は6%伸びたが、これは米国への輸出の10%増加にけん引されている。ブルゴーニュの2016年収量は春の霜と雹によって、平年の150万ヘクトリットルから115万ヘクトリットルまで落ちたが、上半期の英国への輸出は17.7%増加した。2016年のシャンパーニュの輸出額は26.2億ユーロに達し、これはエアバス32機分にも相当する。
 冷涼産地のワインへの関心が高まる中で、フランスの生産者独自の取り組みは、世界のほかの産地の生産者やトレードの注目を集めている。
 詳しくはこちらhttps://en.vinovisionparis.com/

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP