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トゥールのリエットとブルトンのパテ・ド・カンパーニュがIGP

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 トゥールのリエットとブルトンのパテ・ド・カンパーニュがIGPを取得し、EUの官報に掲載された。

 フランス食品振興会が伝えるINAOレポートによると、トゥールのリエットは豚か経産豚のモモやフィレを使い、豚の脂で長く煮る。仕上がった時に繊維が目に見えるように大きく切る。シュナン・ブランの白ワインまたはオー・ド・ヴィで、肉に香りづけできる。残っている水分量は68%以下でなければならない。

 生産地域は、アンドル・エ・ロワール県と、隣接する他県のコミューン。この一帯は暖かく、湿度が高いので、しっかりと火入れをして作り保存する。中世の頃からトゥールの農民たちは、肉の残りを使って豚のリエットを作っていた。作家のラブレーとバルザックも賞賛している。2012年の生産量は118トン。

 ブルトンのパテ・ド・カンパーニュは、豚肉と豚の内臓から作られる伝統的な加工品。外側が茶色く、レバーの比率が高い。肉が粗挽きで、レバーや玉ねぎの深みのある味わいがする。生産地域は、ブルターニュ地方の4県(コート・ダルモル県、フィニステール県、イル・エ・ ヴィレーヌ県、モルビアン県)とロワール・アトランティック県。

 りんごやスパイスを原料としたアルコールも使用できる。ブルターニュ地方の豚の飼育とと畜の伝統から生まれた。パテ・ド・カンパーニュを作ることで、ソーセージなどの原料とならなかった豚肉の破片の価値を高めた。2011年の生産量は925トン。生産業者は4軒。

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