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ブルゴーニュの大物が証言、NYの偽造ワイン裁判で

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 ポンソ、DRC、ジョルジュ・ルーミエというブルゴーニュの大物生産者が、12日、ニューヨーク州連邦裁判所で開かれているルディ・クルニアワン被告のワイン偽造をめぐる裁判に出廷して証言した。

 クルニアワン被告はポンソやDRCのワインを偽造した疑いがもたれている。直接の逮捕容疑は2008年4月にアッカー・メラル・コンディットのオークションがニューヨークで開いたオークションにポンソのものとされる97本のワインが出品されたこと。

 AFP通信などによると、ドメーヌ・ポンソ当主のローラン・ポンソ氏は、ニューヨークのワイン収集家がポンソのクロ・ド・ラ・ロッシュやクロ・サン・ドニなどの画像を送ったのがきっかけで、偽造に気づいた。

 ポンソは出品された1945~1971年のクロ・サン・ドニについて、父が生産するようになったのは1982年からと証言した。ドメーヌ元詰めのラベル表示がある29年のクロ・ド・ラ・ロッシュについても、祖父が元詰めを始めたのは34年からとした。

 ポンソはオークション会社にワインを取り下げるように要請してニューヨークに飛んだ。クルニアワン被告とオークション会社社長と昼食をして、ワインの出所を聞いたところ、被告は「大量のボトルを買うので、どこで入手したかわからない」と皿を見ながら答えて、「奇妙に感じた」という。

 DRCの共同経営者を務めるオベール・ド・ヴィレーヌ氏は、、FBIがクルニアワン被告の自宅から押収した1933、1915、1911、1900年のロマネ・コンティのラベルの束を見せられて、「ドメーヌにも存在しないラベルを見るのはすごいこと。映画のようだ」と証言した。

 また、ジョルジュ・ルーミエのクリストフ・ルーミエ氏は、一族の所有とされるドメーヌ・ベロジェイのボンヌ・マール1923について「父がベロジェイを購入したのは1952年以降のこと」と証言した。

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