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日本の年間ワイン消費は1人4.5本、減少傾向だがスパークリングは成長

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 日本人の成人1人当たりの年間ワイン消費は4.5本という調査結果を、ワイン&スピリッツの国際見本市「ヴィネクスポ」が発表した。消費量は減少傾向にあるが、プレミアムワインの人気が高く、消費総額は今後5年間で増加する見通し。スティルワインが漸減する一方で、スパークリングワインは成長が見込まれている。
 ヴィネクスポ事務局の委託を受けて、英国の市場調査会社IWSRが調査した。ヴィネクスポのギョーム・ドゥグリーズCEOが2年前に発表した2014年の1人当たりワイン消費は3.5リットル(約4.6本)だったが、今回発表された2016年の消費量は3.4リットル(約4.5本)で、わずかに減少した。アジア太平洋地域で見ると、1位と2位はワイン生産国で、オーストラリアの28.9リットル(約38.5本)、ニュージーランドの26.8リットル(約35.7本)と続き、3位はマカオの11.9リットル(約15.8本)、4位は香港の5.6リットル(約7.4本)で、日本は5位となる。
 スティルワインとスパークリングワインを合わせた2016年の消費量は3930万ケース。2021年には3830万ケースに減少すると推定されている。スティルワインが3540万ケースから3340万ケースに減少するのに対し、スパークリングワインは390万ケースから490万ケースと25%の増加が見込まれている。ただ、プレミアムワインの人気が高く、両者を合わせた消費総額は2016年から2021年にかけて、45億8000万ドルから48億2000万ドルに増加すると予測されている。
 スパークリングワインの増加をけん引しているのが、チリ産のスパークリングワイン。2016年から2021年にかけて16.8%の増加が予測される。輸入量のトップはフランスで、スペイン、イタリア、チリ、オーストラリアと続く。上位3か国の予想増加率は2-3%台にとどまる。
 一方、2016年のスティルワインの69.7%は赤ワインが占めているが、全体としてはゆっくりと減少している。スティルワインの分野でも、経済連携協定(EPA)の恩恵を受けたチリは強く、輸入国のトップ。2016年のチリワイン輸入量は710万ケースなのに対し、2021年は3.6%増の850万ケースが見込まれている。2位のフランスは5.1%、3位のイタリアは3.1%、4位のスペインは0.5%、5位の米国は6.1%の減少がそれぞれ予測されている。
ギョーム・ドゥグリーズCEO

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