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4人のMWが英米から誕生、28か国で計370人に

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 マスター・オブ・ワイン協会は2日、4人の新たなマスター・オブ・ワインが誕生したと発表した。英米から各2人が最難関の試験に合格し、ワイン業界で最強のパスポートの保有者は計28か国で370人となった。
 合格したのは、英国からキャシディ・ダート、サイモン・ミルロイ、米国からキャロライン・ハーマン、マーティン・レイスの計4人。

Cassidy Dart MW (UK)
Caroline Hermann MW (USA) 
Simon Milroy MW (UK)
Martin Reyes MW (USA)

 ダートMWは2003年にワイン業界入りし、ワイン商を経て2008年からポル・ロジェの英国代理店「ポル・ロジェ・ポートフォリオ」でディレクター・オブ・ワインを務める。南アフリカのマリヌー&リーウのコンサルタントも務める。
 ハーマンMWは米国財務省のアルコール・タバコ税貿易管理局(TTB)で、ワイン、ビール、スピリッツの輸出入プログラムのマネジャーを務める。以前は政府の環境保護庁の執行弁護士を務めた。WSETの認定講師としてスクールで教え、ワイナリーのコンサルタントも行っている。
 ミルロイMWはマジェスティック、サンプラーワイン・マーチャント、ドメーヌ・ダイレクトなど英国の有力ワイン商で働いてきた。
 レイスはメキシコ人を祖先に持つ米国の第一世代で初のMW。5か国語を話し、バイヤー、インポーター、教育家として影響力を有する。カリフォルニアの有力ワインショップK&Lワイン・マーチャントでも働いた。スポッツウッドなどのコンサルタントやWSETの講師も務める。
 MWの試験は理論、実技(ブラインド試飲)、リサーチ・ペーパーの3段階からなる。理論は栽培・醸造、マーケティング、時事問題など多岐にわたる知識が求められる。実技は世界各国のワインを試飲し、産地、醸造、熟成の可能性、市場でのインパクトなどを答える。12銘柄を2時間15分でこなすため、スピードが求められる。リサーチ・パーパーは科学、芸術、栽培などワインに関連する幅広い分野を対象にできるが、客観的な統計や入念なフィールドワークが求められる。問題は時代と共に難しくなっていて、MW資格の保有者が受験したら受からなかったという逸話もある。
 日本人は英国在住の田中麻衣さんと、山仁酒店社長の大橋健一氏の2人。
左から、Cassidy Dart MW、Caroline Hermann MW 、Simon Milroy MW、Martin Reyes MW

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