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米国から中国へのワイン輸出額、貿易摩擦にもかかわらず2018年上半期は14%増加

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 2018年上半期の米国から中国へのワイン輸出額は、中国の関税引き上げにもかかわらず、14%増加して3840万ドルに達した。

 2017年の米国から香港を含む中国への輸出額は7870万ドルで、前年より3.45%増加し、輸出量は165万ケースと4.51%増加した。中国はカナダ、EUに次ぐ3番目の輸出市場。米国のワイン輸出の90%はカリフォルニアワイン。

 カリフォルニアワイン協会の国際マーケティングのヴァイスプレジデントのリンゼイ・ギャラガーは「カリフォルニアの生産者は中国市場に長期的にコミットしてきた。ワイン・インスティテュートは充実した輸出促進活動を継続する」とコメントし、「関税引き上げは試練だが、中国の消費者は明らかにカリフォルニアワインに魅了され、高品質と多様性を理解している」と発表した。

 カリフォルニアワイン協会本部のプレスリリースによると、中国の輸出プログラムチームの活動に支えられて、ワインの売り上げが伸びている。そのプログラムには、天津、南京、済南、合肥など二層、三層の都市でのワイン教育に加えて、「10月に中華圏を回る生産者のツアー」での香港、マカオ、広州、上海、成都、武漢、台北、東京訪問のほか、11月に上海で開かれるプロヴァイン中国、来年3月の成都の見本市への出展が含まれる。

 中華圏は一般的に中国本土、香港、マカオ、台湾をさすが、プレスリリースでは、「10月に中華圏を回る生産者ツアー」で訪れる都市の1つに、本土の主要都市とともに東京も含まれている。中国へのプロモーション強化の表れと見られる。

以下原文
a Greater China Vintner Tour in October with stops in Hong Kong, Macau, Guangzhou, Shanghai, Chengdu, Wuhan, Taipei and Tokyo

 中国は8月3日、米国のワイン輸出に25%の追加関税をかける報復措置を発表した。瓶詰めワインには15%、バルクワインには10%の関税が追加される。報復措置はトランプ政権が中国製品を対象とした第三弾の対中制裁を実施した場合に発動する。両国の摩擦は高まっている。

 米国の今年1月から6月の世界出荷額は2.7%像の7億800万ドルで、輸出量は1.7%アップの2130万ケース。
(C)Vinexpo

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