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カリフォルニア州のワイナリー、消費者向けテイスティングとイベントを中止

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、カリフォルニア州のギャヴィン・ニューソン知事は15日、記者会見を行い、州内のすべてのバー、ナイトクラブ、パブ、ワイナリーの閉鎖を求める発表を行った。ワイナリーは消費者向けのテイスティングとイベントを中止することになった。


 レストランの営業は認められたが、半分の定員にして、テーブル間の距離を1.8m離すよう求めている。同時に65歳以上の高齢者の自宅待機も求めた。知事は今回の発表は要請であり、公的な命令ではなく、自主的な閉鎖を求めていると、会見で述べた。


 カリフォルニアのワイナリーと関連企業で構成される「カリフォルニアワイン協会」は州知事室と連絡をとり、消費者向けのテイスティングとイベントの中止など、推奨されるワイナリー対応の指針をまとめて、会員に連絡した。ワイナリーのビジネスと生産は影響を受けない。


推奨される指針は以下の通り。


・消費者向けのテイスティングとイベントの中止。

・ワイナリーでのワイン購入と受け取りは可能。

・来訪者と従業員の安全確保のための清掃と衛生手続きの強化。

・対人で1.8m以上の距離をとって活動。

・米疾病対策センターとカリフォルニア公衆衛生局の推奨事項に従って、こまめな手洗い、密接な接触や顔にふれるのを回避、咳やくしゃみは口を覆う。病気の際は在宅し、高齢者はさらなる予防策をとる。


 カリフォルニア州は15日現在で335人の感染者と6人の死者が確認された。ニューソン知事は今月4日、連邦政府に先駆けて、非常事態を宣言した。250人以上の集会については、少なくとも3月末まで、リスケジュールかキャンセルを要請した。10人未満の集会については、1.8m以上の距離をとるよう求めている。


 ワイナリーの消費者向け活動縮小の動きは、ほかの州にも広がっている。ワシントン州で最も古く、太平洋岸北西部で最大規模のシャトー・サン・ミッシェルは、今回の発表に先立つ13日、ワイナリーとテイスティング・ルームの消費者向け公開の中止を発表した。従業員と訪問者、その家族と公衆の安全を確保するため。再開の時期は発表されていない。生産活動は影響を受けない。


 消費者向けに閉鎖されたのは、シャトー・サン・ミッシェルなどワシントン州の6か所、カリフォルニア州のコン・クリーク、パッツ&ホール、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズの3か所、オレゴンのイーラス・ワイナリーの計10ワイナリー。

パッツ&ホールのテイスティングルーム

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