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米国でアルコール類のオフトレード販売が55%増、「オンライン・ハッピーアワー」がトレンディに……新型コロナウイルス

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 レストラン、バーの閉鎖やシェルター・イン・プレイス(屋内退避指令)が広がる米国で、オフトレードのアルコール類の売り上げが大きく伸びている。ニールセンによると3月第3週(15-21日)の1週間で、前年の同じ週より55%も増加した。


 ニールセンによると、ワインの売り上げは前年の同じ週より66%増加し、中でも11-25ドルの価格帯のワインは82%増加した。ビール、シードル、フレーバー・モルト飲料は42%、スピリッツは75%の伸びを示した。ロックダウン(都市閉鎖)のための買いだめで、ビールは大量パックが売れている。24本パックが90%、30本パックが87%、売り上げを伸ばした。


 オフトレードの中でも、オンライン販売が小売店より好調で、前年の同じ週より243%も伸びた。ビデオミーティングアプリのZOOMやFaceTime、Skypeなどを通じて、友人とデジタル・パーティを開く消費者が増えているという。ワシントン・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナルやニューヨーク・ポストなどが「オンラインのハッピー・アワー」を紹介する記事を投稿した。


 ”リカーのアマゾン”と呼ばれる、米国26州とワシントンDCにアルコール類を配達するEコマースのプラットフォーム「Drizly」は、パンデミックにより売れ行きが300%上昇したと発表した。


 ワインカントリーに近い西海岸ベイエリアでも、アルコール消費が増加している。サンフランシスコにベースを置くポータブル呼気アルコールテスター企業「BACtrack」は、シェルター・イン・プレイスが発令されて、ベイエリアの住民が通常より42%多くのアルコールを消費していると発表した。

 

 ギャヴィン・ニューソム州知事は4000万人の住民に外出禁止令を出した。カリフォルニアでは、ワインショップは「エッセンシャル・ビジネス」(必需産業)と見なされている。店内の購入を制限してカーブサイドで商品を渡すショップもあるが、電話が鳴り止まない大手ショップも多いという。


 ただ、景気の後退により4月のアルコール販売は減少すると見られている。

NYポストがデジタル・ハウスパーティを紹介

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