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デリカート傘下のブランド、セントラル・コーストのノーブル・ヴァインズ

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 大手ワイン企業の合併・吸収が続くカリフォルニアで家族経営を続けるデリカート・ファミリー・ワインズが、セントラル・コーストの自社畑で展開するノーブル・ヴァインズ(Noble Vines)の高コスパのワインの輸入が始まった。


 デリカート・ファミリー・ワインズは1924年、イタリア移民のガスペアー・インデリカートが設立。セントラル・コーストのモントレー・カウンティを基盤に、ブドウ栽培から始めて、自社ブランドを発展させてきた。ボタ・ボックス、ナーリー・ヘッド、ブラック・スタリオンなどのブランドを展開。ヴァリューワインのポートフォリオを誇る。


 ノーブル・ヴァインズはボルドー、ブルゴーニュ、アルザスなどから苗木を輸入。ローダイやモントレーの自社畑で、風土に合わせて台木やクローンを選んで栽培し、ワインを仕込んでいる。


 モントレーAVAはモントレー湾のグランド・キャニオン並みに深い海溝が巨大な冷蔵庫の役割を果たし、冷涼な気候で知られる。サリナス・ヴァレーはカリフォルニアの野菜畑と言われる。内陸に入ったローダイAVAはジンファンデルの首都と呼ばれるが、近年は国際品種だけでなく、アルバリーニョやテンプラニーリョなど100を超す品種が植えられている。産地としての可能性が注目されている。


 モントレーのシャルドネ、ピノ・ノワールと、ローダイのカベルネ・ソーヴィニヨンを試飲した。


 「ノーブル・ヴァインズ シャルドネ 446 2019」(Noble Vines Chardonnay 446 2019)はヴァニラ、ライム、リンゴ、メロン、トースティで、豊満な果実が詰まっている。イージーゴーイング。サン・ベルナーベAVAにある畑の46ブロックのクローン4を使っていることから「446」と名付けた。2700円。


 「ノーブル・ヴァインズ ピノ・ノワール 667 2018」(Noble Vines Pinot Noir 446 2018)は明るいルビー、ダークチェリー、プラム、チェリーコーク、おおらかで、ドライラズベリーのほろ苦いタッチがあり、スモーキー。ヴォリューム感があり、フィニッシュにコーヒーのタッチ。サン・ベルナーベとサンタ・ルシア・ハイランズの畑のディジョン・クローン667をブレンド。2700円。


 「ノーブル・ヴァインズ カベルネ・ソーヴィニヨン 337 2018」(Noble Vines  Cabernet Sauvignon 337 2018)はクローン337のカベルネ・ソーヴィニヨン100%。ブラックチェリー、リコリス、ヴァニラ、ややオーキーで、甘やかなタンニン、豊かで、ジューシー、チョコレートの風味。アプローチャブル。2700円。


 輸入元はファインズ。

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