世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. シルヴァン・ゴードロンのヴーヴレ、お買い得のトリプル・ゼロ

シルヴァン・ゴードロンのヴーヴレ、お買い得のトリプル・ゼロ

  • FREE
 ロワールはスパークリングワインの産地としても面白い。ソミュールはシャンパーニュ以外で最大のスパークリングの産地だし、トゥーレーヌ、ヴーヴレ、モンルイ・シュール・ロワールにも拾いものがある。
 ヴーヴレは温暖な年には優れた甘口のモワルーが生まれ、冷涼な年にはセックやスパークリングワインを生産する。アロマティックなシュナン・ブランは、どうしても酵母の自己溶解から生まれる精妙さに欠け、シャンパーニュのようなフィネスは望みにくい。だが、うまく造られたものは気軽に楽しめるアペリティフとなりうる。

 ドメーヌ・シルヴァン・ゴードロンは4世代にわたるヴーヴレの家族経営生産者。「ラ・シンフォニー・トリプル・ゼロ 2009」はヴーヴレAOCを名乗るスパークリングだ。レモンの皮、アカシアの花、ほのかにブリオッシュの香り。軽やかで、カチッとしたミネラル感がある。連続性のある泡は、まろやかでクリーミィ。シャンパーニュのような複雑性はないが、軽快に楽しめ、ほろ苦い余韻。粘土石灰質土壌に助けられて、キレのいい酸と心地よいフレッシュ感がある。

 瓶内熟成は48か月間。ガス圧はやや低めで4.5気圧。トリプルゼロは、シャプタリザシオン(補糖)、リキュール・ド・ティラージュ、門出のリキュールが「ゼロ」から来ているという。シャンパーニュでは補糖は当たり前だから、2009のヴーヴレはせずにすんだ熟した年ということになる。瓶内二次発酵を始めるためのリキュール・ド・ティラージュを加えないのも、糖度が高かったおかげだろう。ドザージュなしでも、硬すぎる感じはなく、シュナン・ブランらしいまるみがある。数回にわけて飲むと、後半の方がまろやかさが増した。

 トリプル・ゼロには、ジャッキー・ブロがモンルイ・シュール・ロワールで造るメーヌ・ド・ラ・タイユ・オー・ルーがある。ジャンシス・ロビンソンMWが、パープル・ページで紹介していた。このヴーヴレも、3500円のお買い得だ。

 ゴードロンは、セックとドゥミ・セックも造っている。その中では「ラ・クドレ セック 2013」がいい。青リンゴ、カリン、イチジク、まろやかな舌触りで、余韻に生ハーブとショウガの香り。鉱物的な質感が細く、長く続く。最良とは言えないまでも、値段が上がりつつるロワールの中ではお買い得の一つだろう。

2016年1月22日 自宅で
ドメーヌ・シルヴァン・ゴードロン ウーヴレ ラ・シンフォニー・トリプル・ゼロ 2009
87点
希望小売価格: 3500円
ドメーヌ・シルヴァン・ゴードロン ヴーヴレ ラ・クドレ セック 2013
86点
希望小売価格: 3400円
輸入元:ジェロボーム

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP