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グルナッシュの王様、コンサルタントのフィリップ・カンビーが死去

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 シャトー・ヌフ・デュ・パプなどローヌ南部で醸造コンサルタントを務めて”グルナッシュの王様”と呼ばれたフィリップ・カンビー(Philippe Cambie)が18日、亡くなった。59歳だった。


 カンビーは1962年、ラングドック地方エローのペゼナスで生まれた。堂々とした体格の元ラグビー選手。モンペリエのグランゼコール「 ENSIA」で醸造学を修めて、1998年にシャトーヌフ・デュ・パプに移り住み、醸造研究所で技術者として働きながら、コンサルティングを始めた。


 醸造と栽培の両方に通じ、シャトー・ヌフ・デュ・パプのクロ・デュ・カイユ、レ・カイユ、クロ・サン・ジャン、ヴュー・ドンジョンのほか、ローヌ南部、ラングドックなど、約60軒のコンサルタントを務めた。自らも「アロ・ド・ジュピター」(Les Halos de JUPITER)の共同所有者としてワインを造った。ヌフ・デュ・パプではグルナッシュの教皇と見なされた。


 友人のミシェル・ガシェ(Chateau de Nages)、シャトー・サンミッシェルのボブ・バートゥとコラボレーションして、米ワシントン州コロンビア・ヴァレーのテネットでローヌ品種のプロジェクトにも取り組んだ。


 有機栽培の導入を助言し、長期熟成タイプの多かったローヌワインを早くから楽しめるスタイルにした立役者の1人。ロバート・パーカーは2010年のマン・オブ・ザイヤーに選んだ。ワイン・エンスージアスト誌は2011年に、世界のベスト5ワインメーカーに選んだ

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