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シャンパーニュのテルモン、軽量化ボトルに挑戦

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 シャンパーニュのメゾンが、サステイナブルやオーガニックな取り組みに力を入れている。


 テルモンは飲料・食品用ガラスパッケージの大手ヴェラリア社と連携して、ガラスボトルの軽量化に取り組んでいる。835グラムのボトルを800グラムに減らすのが目標。シャンパーニュ委員会は2010年、900グラムだったボトルを軽量化して、835グラムが標準となった。


 ボトルに使うガラスはメゾンの二酸化炭素排出量の主な要因となっている。テルモンでは20%を占めているという。ガラスが軽ければガラスの溶解と製造における二酸化炭素排出量が減少し、輸送時の燃料も減らせる。


 1平方センチ当たり6キロの圧力に耐えられる品質を実現する試験を行っている。ティラージュ(瓶詰め)後のボトルを6か月間モニターして、圧力に耐えられるかチェックしている。合格すれば軽量化ボトルの販売が認可される。今年の瓶詰め分に使い、3年後の2025年にレゼルヴ・ブリュットで発売される予定。


 テルモンは昨年から環境保護活動に注力し、ギフトボックスの廃止、航空貨物を使わない輸送、自社畑の100%オーガニック転換などを目標としている。


 オスカー受賞俳優のレオナルド・ディカプリオが、その姿勢に共鳴して、メゾンの株式を取得した。


ロンバールは今年からオーガニック認証


 一方、気候条件の難しいオーガニックに取り組むメゾンも増えている。ロンバールは2022年収穫から、自社畑で初めてオーガニック認証を取得する。ロンバールの自社畑は5.5ha。


 今回の畑はモンターニュ・ド・ランス西部のプルミエクリュで、Villedommange(ヴィルドマンジュ)、Pargny-les-Reims(パルニー・レ・ランス)、Jouy-Les-Reims(ジュイ・レ・ランス)、Coulommes la-Montagne(クロム・ラ・モンターニュ)、Vrigny(ヴリニー)。先代のフィリップ・ロンバールが取得した。


 2021年は雨が多く、べと病が発生したが、転換中だったオーガニック栽培を止めずに踏みとどまった。


 オーガニックのブドウは、2014年からビオロジックのキュヴェがあるメドーブランドに使用される。ロンバール・ブランドのテロワールシリーズ(モノクリュ、リューディ)も、オーガニックのブドウで造られている。
 

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