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冷涼カーネロス セインツベリー95ピノのすがすがしさ

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 カリフォルニアのピノ・ノワールは、ブルゴーニュ並みにきれいに熟成する。

 例外もあるが、少なくとも優れた造り手は古いヴィンテージを探す価値がある。セインツベリーのカーネロス・ピノ・ノワール1995を飲んで確信を深めた。

 10月初めに行われたカリフォルニア・ワインズ・サミットで、セインツベリーのカーネロス・ピノ・ノワール・リザーヴ1999を飲む機会に恵まれた。造り手のデヴィッド・グレイスの横に座って、夕食会で飲んだそれは、豊かな果実を残していて、まだ10年以上の生命力があった。

 デヴィッドは「変わったのはオープントップの発酵槽を増やしたのと、コールドソークを4日にのばしたことくらい。畑は変わってないよ」と。ソノマ・コーストの有名生産者を「嫌いだ。シラーみたい」と切って捨て、ヘレン・ターリーのマーカッサンは好きだという。

 半年前に買った95年を開けるいいチャンスができた。ストロベリージャム、タバコや皮革の香りがあるが、色合いからしてまだ若い。生き生きとしていて、口中で果実がダンスする。アルコール度は13・5%。90年代のカリフォルニアは、アルコール度が低くていい。カーネロスがそもそも涼しいからか、ロバート・パーカーの影響を受けていないからか。いずれにせよ、飲んで楽しいワインだ。

 この日は、代々木上原の焼肉「まんぷく」に持ち込んだ。ここは気の利いたワインを置いてあり、グラスもリーデルOなので、ワインを楽しむ構えはばっちり。焼肉にはブルゴーニュよりも、開放的なカリフォルニアのピノがいい。

 「パーカーはピノ・ノワールをわかっていないから、ピノはアタックの強さではなく、エレガンスとフィネスの飲み物なんだ」

 デヴィッドの話を思い出しながら、時差ぼけが抜けかかった体を日本の焼肉でなぐさめた。すっかり体がカリフォルニアワイン仕様になった。

セインツベリー カーネロス・ピノ・ノワール
米西海岸で40ドルで購入。
月に一度は飲みたい度  89点

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