2013ボジョレーはしっかりした骨格

　2013年のボジョレーは、しっかりした骨格を備えるヴィンテージになりそうだ。

　フランス食品振興会が伝えるボジョレーの研究機関「シカレックス」の発表によると、約3週間続いた収穫は10月中旬に終わった。ほかの産地と同じく収穫が遅れた。7、8月の理想的な夏らしい天候と記録的な日照により、ブドウ畑の衛生状態はよく、成熟はゆっくりと進んだ。9月の短期間の雨がブドウの実を生長させ、良いブドウを収穫できたという。

　収穫量は控えめだが、歴史的に少なかった2012年を上回り、70万ヘクトリットルと予想される。シカレックスの技術担当取締役のベルトラン・シャトレは「タンニンは純粋で繊細さを持って溶け込んでおり、口中で骨格と持続性を感じさせる」と期待している。

　ただ、ボジョレー・ヌーヴォーについては、醸造期間が平年より１か月程度短くなるため、その影響があるのは間違いない。