カバの大手「フレシネ」、英国でプロセッコを発売

　プロセッコの人気が止まらない。スペインのカバの大手「フレシネ」が、イタリア北部でプロセッコの生産に乗り出し、英国で販売を始めた。
　プロセッコはスパークリングワインの中で最も成長が著しい。ドリンクス・ビジネスによると、2014年のプロセッコDOCの生産量は2億2500万ヘクトリットルだったが、2016年は4億1100万ヘクトリットルに増えた。小売価格は19億ユーロに達する。プロセッコは輸出が強く、2016年の生産量のうち英国、米国、ドイツで計75%を占めている。イタリアは25%にとどまる。英国はプロセッコの生産量の3分の1を占める巨大な市場。1億1270万本を消費した。シャンパーニュとカバは世界的に横ばい傾向で、英国の2016年の輸入量は約3200万本。フレシネによると、プロセッコは英国のスパークリングワインの80%を占めている。
　フレシネのプロセッコは今年初めに北欧で発売して成功を収めた。フレシネはプロセッコ人気は、ほろ苦さが弱く、果実がよく熟しているところにあると見ていて、残糖はリットル当たり17グラムとした。華やかなパッケージングを採用し、スーパーのテスコなどでの価格は12ポンド。エントリーレベルではなく、高めの設定となっている。