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ヌーベル・キュイジーヌの旗手、アラン・サンドランスが死去

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 フランス料理のヌーベル・キュイジーヌの旗手の1人アラン・サンドランスが25日、南フランス・コレーズの自宅で亡くなった。77歳だった。
 料理評論家のジル・ピュドロウスキがAFPに明らかにした。サンドランスは、1960-70年代、オーギュスト・エスコフィエの伝統的な料理へのアンチテーゼとして始まったヌーベル・キュイジーヌを広めた料理人の1人。ヌーベル・キュイジーヌは、バターと重いソースを多用する伝統料理とは対照的に、新鮮で品質の高い素材の持ち味を生かす手法。ポール・ボキューズ、トロワグロ兄弟、アラン・シャペルらが代表的な料理人。日本料理の影響も受けていると言われる。
 1978年のアジア旅行で着想を得て、1981年ブールブランのソースに醤油を入れたり、オマールとヴァニラを合わせるなど独創的な料理で知られた。85年には料理にワインを合わせるバイ・ザ・グラスを取り入れて、このサービスはその後、世界に広がった。
 1968年、パリに開いた「ラルケストラート」が78年に3つ星を獲得。その後の「ルカ・キャルトン」も含めて、28年間も3つ星を保った。2005年にはルカ・キャルトンを「サンドランス」の名で再オープン、料理数を減らし、カジュアルな価格に変えて、3つ星を返上した。星のレースから逃れたいという彼の望みにもかかわらずレストランは2つ星を保った。クリスチャン・ル・スケール、アラン・ソリヴェレス、アラン・パッサールらが彼の下で働いた。多数の料理本も出版した。
1990年出版の「Le Vin et la Table」

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