世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. フランスの2016年生産量予想、10%減少に下方修正

フランスの2016年生産量予想、10%減少に下方修正

  • FREE
 フランス農務省は25日、2016年のワイン生産量はヒョウや春の霜害で前年比10%減の4290万ヘクトリットルになるという予想を発表した。7月末の予想7.9%減の4410万ヘクトリットル。発表回数を重ねるにつれて、予想生産量が下方修正されている。
 シャンパーニュは、春のヒョウと霜害が最も深刻で、その後も病害や腐敗に悩まされた。2016年の収量上限はヘクタール当たり1万800キロに設定されたが、平均収量は7000ー7500キロと予想されている。生産量の4分の1を占めるオーブ県では3000キロまで減ったという報道もあり、農家にとっては深刻な状況。豊富なリザーヴワインのおかげで、2016年は乗りきれるとしても、来年の収穫量次第では、ストックの減少や値上がりにつながる可能性がある。
 ロワール委員会によると、零下6度まで冷えこんだ霜害で、ロワール・ヴァレーの収穫量予想も30%減少している。トゥレーヌ、ナント、サルトのいくつかの村では80%減になるとの予想もでている。また、8月17日に強烈なヒョウに襲われたエロー県ピック・サン・ループは、ローラン、クラレット、コルコンヌなどの村の被害が大きく、60%減になるとの予想もある。
 ブルゴーニュも深刻で、ボージョレ・ヌーヴォーを造れない生産者も出ている。シャブリは霜害が大きい。コート・ド・ボーヌは霜害が大きく、モンラッシェは激減。コート・ド・ニュイも、ヒョウや霜の影響が比較的少ないヴォーヌ・ロマネでも収穫量の減少は必至だ。
病害

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP