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ボルドー2017プリムール商戦、値下げ基調で売り出し

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 ボルドー2017プリムールで、主要な評論家が評価を発表し、一級を除く主要なシャトーの売出しが出そろってきた。2016に比べて値下げ基調の設定となっている。
 引退したロバート・パーカーほどの大きな影響力を誇る評論家は出てこないが、国際市場が重視する評論家は存在する。ニール・マーティンとアントニオ・ガッローニ(ヴィノス)、リサ・ペロッティ・ブラウンMW(ワイン・アドヴォケイト編集長)、ジェームス・サックリング、ジェーン・アンソン(デキャンター)、ジャンシス・ロビンソンMW(パープル・ページ)の得点は、ネゴシアンやシャトーも注視している。全員の評価を見渡すと、ある程度の傾向は見えてくる。
 2017年のヴィンテージ評価は、どの評論家も共通している。アンソンは「デキャンター・ワールド・ワイン・アワーズの評価で言えばブロンズからシルバーで、ひとまとまりのゴールドがある」と評する。ブラウンMWは「2015、2016ほど一貫して偉大ではないが、いくつかの並外れたワインを生んだ」とコメント。マーティンは「良好から大変良いに当たるヴィンテージだが、全体に2015や2016には近くない」と評した。シャトー別に見ると、右岸のトップと左岸の白の評価が高い。
 アンソンは「オー・ブリオン・ブラン」と「パヴィヨン・ブラン・デュ・マルゴー」に98-100点の最高得点を与え、赤はラフィット・ロートシルトに98点をつけた。ブラウンMWは「コス・デストゥルネル」「オー・ブリオン・ブラン」「ラフルール」に97-100点。
 マーティンは「ドワジ・デーヌ・レクストラヴァガント」「レグリーズ・クリネ」「ラフィット・ロートシルト」「ラフルール」「イケム」の5銘柄に95ー97点。ガッローニは「ドワジ・デーヌ・レクストラヴァガント」に97-100点、「オーゾンヌ」「ラフルール」「トロロン・モンド」「ヴュー・シャトー・セルタン」の4銘柄に95ー98点。
 サックリングは「イケム」「ラトゥール」に98-99点。パープル・ページのジュリア・ハーディングMWは「フィジャック」「ラフルール」「ペトリュス」「ル・パン」「ヴュー・シャトー・セルタン」の5銘柄に18.5点を与えた。
 Liv-exによると、パルメが4月23日に前年より20%安い192ユーロ(exネゴシアン)で売り出し、4月末に主要な評論家の得点がそろい、プリムール商戦は活発化した。5月18日のクレール・ミロンは前年と同価格の50.40ユーロ、22日のランシュ・バージュは21.9%ダウンの75ユーロ、カノン・ラ・ガフリエールは16.4%ダウンの55.20ユーロと値下がり基調に傾いている。香港のヴィネクスポ・アジア・パシフィックの反応を見て、スーパーセカンドや1級シャトーが売り出しを始める。
ボルドー市内でプリムール2017の地域別試飲

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