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シャンパーニュのアンリオ、新プレスティージュ「キュヴェ・エメラ」ワールドプレミア

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 210周年を迎えるシャンパーニュのメゾン・アンリオが、「キュヴェ・アンシャンテルール」に代わるプレスティージュキュヴェ「キュヴェ・エメラ 2005」を発売する。持株会社メゾン・エ・ドメーヌ・アンリオのジル・ド・ラルズィエール社長と醸造責任者のローラン・フレネが来日し11日、世界に先駆けたお披露目を東京のホテルで行った。

 家族経営のアンリオは1808年創設。シャルドネハウスとしてエレガンスとフィネスあふれるスタイルで知られている。フラッグシップのキュヴェ・アンシャンテルールは、シャルドネとピノ・ノワールを半々のブレンド。長期熟成による香りの複雑さと濃密な果実感で、マニアの人気が高かった。キュヴェ・エメラはブレンド比率も、シャルドネの調達先(シュイィ、アヴィーズ、メニル・シュル・オジェ)とピノ・ノワールの調達先(マイィ、ヴェルジィ、ヴェルズネイ)も同じだが、フレッシュ感をより強く打ち出している。2006年に醸造責任者として着任したフレネが、2005年のブレンドをする中で造り上げた。
 
 最後のヴィンテージとなるキュヴェ・アンシャンテルール2000とデビュー・ヴィンテージとなるキュヴェ・エメラ2005を比較試飲した。
 
 「アンリオ キュヴェ・アンシャンテルール 2000」(Henriot Cuvee des Enchanteleurs 2000)は、焼きリンゴ、クレームブリュレ、シナモン、ドライフラワー、開放的で、トースティ。ワイン的な香り高さとしなやかなテクスチャーの奥に、熟成したシャブリに通じるミネラル感を秘めている。現時点ではシャルドネの個性が前面に出ているが、熟成させればピノ・ノワール的な豊かさがふくらむだろう。スモーキーで、塩気を帯びたフィニッシュはよく伸びる。白ワイン的な熟成感を満喫できる典型的なアンシャンテルール。ドザージュは8g/L。2万3000円。94点。

 「アンリオ キュヴェ・エメラ 2005」(Henriot Cuvee Hemera 2005)はフレッシュ感が際立っていて、きめ細かな酸に潮のしぶき、抑制されたトーンでバランスがとれている。白桃、洋ナシ、パンデピス、フルーティでシルキー、クリーミィな泡。スケールが大きく、深みがある。現時点では若々しく、快活で、やや控えめ。熟成によって進化するだろう。ドザージュは5g/L。デゴルジュマンは2月。2万5400円。93点。

 ド・ラルズィエール社長は「アンリオのラインアップの中で、アンシャンテルールはピラミッドのトップにあったが、少しずれていた。ピュアなスタイルに戻すように、ローランに頼んだ。アンシャンテルールは秋のイメージだったが、エメラは春のイメージ。エレガンスやデリケートさを求めた」と狙いを語り、「アペリティフから食事、デザートまでどんな場面にも、ピュアな表現が感動をもたらしてくれる」と続けた。

 ローランは「ブドウを食べるところから選別を始めた。フレッシュさ、フルーティさを求めてブドウを選んだ」と語り、バランスを重視したことを強調する。背景には、糖度を上げてリッチさを求めた時代から、温暖化で熟度が上がりフレッシュさを求める現代になったという気候の変化がある。

 一方、アンリオはパッケージを一新した。すっきりしたデザインとなり、ピエリー村にある迎賓館「レゾルノワ」のレンガ壁にちなむレンガ色をラベルのアクセントにあしらっている。

 これから市場に出る200周年のヴィンテージ2008と、現行ヴィンテージ2006を比較試飲した。記念すべき2008は1000本をセラーにストックした。

 「アンリオ ブリュット・ミレジメ 2008」(Henriot Brut Millesime 2008)は白い花、ライム、レモンのコンポート、2008らしいキレのいい酸、熟度は高く、まろやか、パレットシェイプは丸い。バランスがとれていて、フィニッシュは充実し、果実の温かさがある。アプローチャブル。シャルドネとピノ・ノワールが半々。ドザージュは6g/L。1万1800円。91点。

 「アンリオ ブリュット・ミレジメ 2006」(Henriot Brut Millesime 2006)はスモーキーで、ほろ苦さがあり、塩気が強い。チョーキーなミネラル感、レモンオイル、ブラウンバター、ペイストリー、予想以上に発展している。きめ細かな酸がチリチリと刺激的で、フィニッシュは力強い。シャルドネとピノ・ノワールが半々。ドザージュは6g/L。1万800円。90点。

 輸入元はファインズ。

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左から、メゾン・エ・ドメーヌ・アンリオ東アジア輸出担当の西山雅巳さん、ジル・ド・ラルズィエール社長、アンリオ醸造責任者のローラン・フレネ
左が新パッケージのミレジメ2008

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