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サクサムは凄かった…カリフォルニア・ワインズ・サミット前夜

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 各国のジャーナリストやバイヤーを集めて初めて30日から開かれるカリフォルニア・ワインズ・サミット。前夜祭のレセプションが29日、サンフランシスコのベイサイドのレストラン「EPIC」で行われ、ローダイ、サンタ・バーバラ、パソ・ロブレスのワインを飲みながら顔合わせが行われた。

 サンタ・バーバラでは、パルミナのネッビオーロや、ケネス・ヴォルクのアルバリーニョなどの変わり種が登場。世界最優秀ソムリエのジェラール・バッセMWはこのネッビオーロが面白いと。私もそう思ったのだが、アルコール度はさほど高くなく、フルーティで、可能性を感じさせた。

 ジャンシス・ロビソンソンMWの助手を務めるジュリア・ハーディングMWのお気に入りは、メルヴィルのピノ・ノワール・サンタ・リタ・ヒルズ2011。「全房発酵によるリーフィでスパイシーなニュアンスがいい」と。全く同感。数年前はもっとパワー・ドリブンだったが、エレガントな抽出に変わってきた。ブリュワー・クリフトンのシャルドネ・サンタリタ・ヒルズ2011もミネラル感があり好感。

 この夜の私のスターは、パソ・ロブレスのサクサム。初体験。15%以上のアルコール度なのに、バランスがよく、重くない。テンションがある。ワイン・スペクテイターで何年か前に年間トップになったローヌ・ブレンド。パーカーも大好きだが、エレガントで素晴らしい。ジュリアも「私のスタイルではないが、よくできている」と。ジェラールも「いいワインだ」と。

 中国のジャーナリスト、カナダやドイツのバイヤー、英国のMWらが参加するサミット。印象的だったのは、ジェラールとジュリアが無駄話もせずに、試飲に熱中していたこと。やはり世界のトップは違うと実感。ベイブリッジが見えるロマンティックな場所だったが、ひたすらワインに熱中し、夜はふけた。

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