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熟成セインツベリーとJ・シュラム

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 2日目はハードだった。朝一番でリンダ・マーフィーによるヴァリューワインのブラインド、昼は次世代の生産者、夜はスパークリングのアペリティフと古めのピノやカブを生産者とともに。

 スパークリングは古いVTが面白かった。J・シュラムの93はシャルドネが80%以上のブレンド。14年前にデゴルジュしたそうで、きれいなデゴルジュマン後の熟成をしていた。香りに違和感を感じたのだが、英国のバイヤーは正常だと。まだまだです。ヘーゼルナッツ、モカの香りがあり、ドン・ペリニヨンの同じ年を思い出させた。最新の05年は110ドル。お値段もいい。若くてハンサムなヒュー・デイヴィス社長は「近く日本にいくから。ワイン・イン・スタイルが輸入することになったので」と意欲的。

 シュラムスバーグとロデレール・エステートはバブリーの双璧だろう。ただ、ここはキュヴェが多すぎる。

 ドメーヌ・カーネロスのla REVE99もよかった。テタンジェとコープランドのジョイントで、カーネロスの有機栽培の自社畑から生産。コント・ド・シャンパーニュの切れ味と精妙さにかけるが、カリフォルニアのブラン・ド・ブランの最高峰では。最新VTの06は99ドル。300ケースのみが市場に出る。こちらも強気の設定。アイリーン・クレーンCEOは有機栽培を強調していた。

 夜はデヴィッド・レイミー、モーガン、ストーリーブック・マウンテン、ルイ・マルティーニ、フェルプスのインシグニア、ケンウッド、ガーギッチヒルズのカブ、メルスなど。私がすべて飲みほしたのは、セインツベリーのピノのみ。10のブラウン・ランチと99のリザーヴ。

 99のきれいな熟成はまさにブルゴーニュスタイル。デヴィッド・グレイブスは「変わったのはオープントップの発酵槽を増やしたのと、コールドソークを4日にのばしたことくらい。畑は変わってないよ」と。

 ブルゴーニュのお気に入りはルーミエやリヨンだそうだ。ワインスペクテイターで年間トップになったある生産者については、「シラーのようだ。アルコールも、果実も、オークもやりすぎ」と厳しい。「ピノはパンチで勝負でなく、エレガンスと透明性だ。ABCのジム・クレンデネンのようなレス・ライプ、レス・オーク、レス・アルコールに回帰する動きはあるよ」と率直に語ってくれた。

スパークリングと古いVTのリストは以下に。

Sparkling wine reception - Chalk Hill - Reception style
2005 Gloria Ferrer Royal Cuve
2006 Korbel la Premier Vintage
2005 J. Schram
1993 J. Schram
1999 Domaine Carneros la Reve
2006 Domaine Carneros la Reve
J Cuvee 20 NV Brut
2001 J late Disgorged Vintage Brut
J NV Brut Rose

"California Wines - Then and Now" - Chalk Hill - Seated Dinner
2000 Ramey Hyde & Hudson
2009 Ramey Hyde Vineyard Chardonnay
2002 Morgan Double L Vineyard Chardonnay
2011 Morgan Double L Vineyard Chardonnay 2011
1999 Saintsbury Brown Ranch
2010 Saintsbury Brown Ranch Pinot Noir 2010
2009 Storybook Mountain Zinfandel (Tech Sheet Placeholder)
1993 Storybook Mountain Zinfandel (Tech Sheet Placeholder)
1987 Girgich Cabernet
2007 Grgich Cabernet
1974 Martini Cabernet
2010 Martini Cabernet
1992 Phelps Insignia
2009 Phelps Insignia
1987 Kenwood Cabernet Artist Series
2008 Kenwood Cabernet Artists Series
2009 Merus Cabernet

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