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素手で寿司やカクテル…カリフォルニアの新法に反論

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 米カリフォルニア州で、レストランやバーの従業員が寿司やカクテルなどの飲食品を調理する際に、手袋(グローブ)を着用することを義務付ける法が導入され、現場から反対の声が上がっている。

 サンフランシスコ・クロニクル紙によると、「グローブ法」と呼ばれるこの法は、1月1日に施行された。ベーグル、寿司、フルーツサラダ、カクテルなどを調理する従業員が、手袋を着用するか、調理用ティッシュ、ヘラ、トングなどの使用を義務付けている。バーテンダーは手袋をして、ライムを搾ったり、氷をグラスに入れる必要がある。寿司職人も手袋をつけて寿司を握らなければならない。

 立法の狙いは、素手で食品をさわる危険を減らすなど小売食品基準の変更で、小さなレストランやバーを考慮に入れていなかったと見られる。手袋は調理のたびに交換を義務付けられているが、忘れた場合は洗った手より汚れた手袋が問題になりそうだ。サービスが遅くなる問題も指摘されている。寿司職人やバーテンダーからは、素手でないとうまくいかないという声も出ている。

 レストランやバー、食関連のブロガーからは、費用がかかるうえに、プラスティックバッグ禁止などの環境保護の動きにも反するとして、法の廃止を求める陳情や署名が盛んになっている。6月までは試行期間のため罰則はないが、その間に、法の内容見直しが進む可能性もある。

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