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ワイン・アドヴォケイト編集長、リサ・ペロッティ・ブラウンMWと飲んだセダリオンとカレー

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 ワイン界で最も重要な女性評論家といえば、だれもが英国のジャンシス・ロビンソンMWを思い浮かべるだろう。忘れてならない米国人がもう1人いる。ワイン・アドヴォケイトの編集長リサ・ペロッティ・ブラウンMWである。ワイン・アドヴォケイトは、各地の担当者をそろえているが、評論家としてのパレットはブレがある。リサはMWだから、文句のつけようがない。
 ロバート・パーカーがカリフォルニアに専念し、一線を退いた今、市場に最も大きな影響を与えるワインメディアの将来は、彼女が握っている。シンガポールからナパヴァレーに引っ越し、支局を設立した。カリフォルニアワイン産業に注力している。日本を含むアジアでもプロジェクトを計画しているようだ。

 来日した際に、大橋健一MWとのワインバーでの会食に同席した。苦しい戦いを経験したMWはいわば戦友。きずなは強い。私も彼女とは日本の輸入元で働いていた際に知り合いだった。飲んだのはサム・ハロップMWがニュージーランドのワイヘケ島で造る「セダリオン シャルドネ シングルヴィンヤード・アラエヴィンヤード ワイヘキ 2013」と「セダリオン シラー シングルヴィンヤード・ブロック31・イーストエンド ワイヘキ 2014」。これには意味があった。サムはリサのMWでのメンターなのだ。彼女の担当はオーストラリア・ニュージーランドだが、飲むのは初めてという。

 私が飲んだのはいずれも8か月ぶり。落ち着きが出ていた。シャルドネ2013はレモンオイル、イチジク、砕いた石、心地よい酸、精妙なオークと統合されている。焦点のあったフィニッシュで、余韻にほのかなナッツ。シラー2014は典型的な冷涼気候から生まれるシラー。白と青の混じるペッパー、ミント、タイトなタンニンと穏やかに抽出された果実のバランスがいい。なめらかなテクスチャーで、エレガントなフィニュッシュ。いずれもスルスルと体に染み込む。本物の自然派ワインだ。

 リサは評論家の常として、たくさんの量は口にふくまない。私はといえば、うまみあふれる両方のワインをお代わりした。ついついグラスに手が伸びる。シメはこのワインバー特製の水を使わずに煮込んだカレー。日本で暮らした時にカレー好きになったリサも喜んでいた。

 大橋MWが「カレーは何点?」とたずねると、
 「94点」と笑いながら答え、サンフランシスコへのナイトフライトへと旅だった。
 ボトルの画像は後にFacebookにアップされた。いつかワインの点数も出るだろうか。
 
2016年6月9日 東京・西麻布のワインバー「サロン・デ・サリュー」で

サム・ハロップ・ワイン セダリオン シャルドネ シングルヴィンヤード・アラエヴィンヤード ワイヘキ 2013
92+点
希望小売価格:6500円
サム・ハロップ・ワイン セダリオン シラー シングルヴィンヤード・ブロック31・イーストエンド ワイヘキ 2014
93点
希望小売価格:8000円
輸入元:ヴァイアンドカンパニー

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