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フランス外相、ロシアの新法にWTO提訴も辞さず

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 シャンパーニュの表示規制を打ち出したロシアの新法に関連して、フランスのジャン・イヴ・ル・ドリアン外務大臣は6日、シャンパーニュのアペラシオンをめぐるロシアとの紛争について、対話による解決を信じているが、必要であれば世界貿易機関(WTO)に提訴する方針を表明した。


 この問題では、プーチン大統領が2日に署名した新法で、ロシアのスパークリングワイン生産者が、ロシア語でシャンパンを意味する「シャンパンスコエ」(Shampanskoye)と表示できる一方で、シャンパーニュを含む外国のスパークリングワイン生産者はボトルの裏にスパークリングワイン(sparkling wine)と表示しなければならくなった。


 ル・ドリアン外相は国民議会で、「二国間関係だけでなくヨーロッパ・レベルでも、シャンパーニュ生産者の利益、特に地理的表示の利益を守るために行動する」と述べて、GI(地理的表示)の問題としてWTOへの提訴も辞さないことを明らかにした。


 シャンパーニュ委員会は5日、今回の新法について、「我々シャンパーニュから『シャンパーニュ』の名称使用(キリル語での)を奪うとはありえないスキャンダル。シャンパーニュのワインはシャンパーニュ地方にとって独自の、かけがえのない歴史的財産である」との声明を発表。新法によってフランスとロシアの間で20年以上にわたって続けられてきた原産地保護協議が無為に帰することを極めて遺憾としている。


 また、ロシアの国境でボトルがブロックされるリスクを避けるため、生産者への出荷停止を勧告した。

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