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オスピス・ド・ボーヌ2021、記録的な高値を更新

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 161回目となるオスピス・ド・ボーヌのオークションが21日、ボーヌで行われ、記録的な高値を更新した。プレジデント・キュヴェのコルトン・ルナルドは1ピエスが80万ユーロで落札され、史上最高値を更新した。


 2021年は天候が厳しかったため、生産量が大幅に減少。赤ワインと白ワイン349ピエス(228L)と5フェイエット(ハーフバレル)が出品された。2020年の630樽からほぼ半減。マール・ド・ブルゴーニュ6ピエス、フィーヌ1ピエスも出品された。

 

 醸造責任者リュディヴィーヌ・グリヴォーによると、ポマール、ヴォルネイ、ムルソー、シャサーニュ・モンラッシェ、コルトン、プイィ・フュイッセ、マジ・シャンベルタンなど60ヘクタールの銘醸畑の収量は、通常の30-35hl/haから14hl/haに減少した。


 コロナ禍から回復しつつある米国やヨーロッパ、中国などの需要増大で、700人が参加したオークション会場は熱を帯びた。


 主催者サザビーズの発表によると。ハーフ樽やスピリッツを含む362ロットがすべて高値で落札されて、手数料込みで総額1260万ユーロ、ハンマープライスで1170万ユーロを達成し、予想の220万-780万ユーロを大きく上回った。ロンドンの高級ワインハウスが落札したプレジデント・キュヴェを加えると、1350万ユーロに達する。


 1点あたりの平均価格は3万4980ユーロ。2020年には638ロットが平均価格2万1690ユーロで販売され、今年の1ロットあたりの価格が60%以上上昇した。ヴィンテージごとの平均価格上昇率は、昨年と比較して85%で、白ワインのヴィンテージは115%、赤ワインのヴィンテージは56%上昇した。


 プレジデント・キュヴェは女性に対する暴力と乳がんの研究支援のチャリティに使われる。今回の収益は病院の再建などに役立てられる。


 ブルゴーニュワインの価格指標ともなるオスピス・ド・ボーヌのオークションの高値は、世界的な需要の増大で高騰を続けるブルゴーニュの価格をさらに過熱させそうだ。

 

Twitter@VinsdeBourgogne
Twitter@VinsdeBourgogne
80万ユーロで落札されたプレジデント・キュヴェ (C)Sotheby’s

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