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ニュージーランド・ワイングロワーズが7日から、「ニュージーランド・ワイン・ウイーク 2022」を開き、ワイン産地の情報や生産者とのコンタクト方法を網羅したデジタルな「トレード・ハブ」を開設した。
この新しいトレードハブは、ワイン業界やニュージーランドワインに興味のある消費者のために、包括的な情報を集めている。各国の生産者団体が同様の試みをしているが、生産者が情報の出し惜しみをせず、学習やビジネスに使える画像や動画のギャラリー、イベント情報を盛り込んでいる。
このハブの中で見逃せないのは、詳細な「ニュージーランド・ワイン・カタログ」。どのニュージーランドワインがどこで流通しているか、どのワイナリーが現在流通を求めているかなど、必要な情報をすべて提供している。年間を通じてアクセスできる。
1000を超すニュージーランドワインが掲載されたこのカタログでは、様々な生産者のテイスティングノートや技術データについて知ることができる。 世界的に有名な大手ワイナリーのほかにも、あまり知られていない個性的なワインメーカーもそろえている。
トレードやメディア関係者は、お気に入りをクリックして情報を保存したり、生産者に連絡をしたり、技術データを保存することができる。
このカタログに掲載されているすべてのワイナリーは、サステナビリティ・プログラムのいずれかに従って運営されている。プログラムには「サステイナブル・ワイングローイング NZ」「ビオグロ」「デメター」などが含まれる。
ニュージーランドのブドウ畑の96%が、1995年に始まったサステイナブル・ワイン生産者プログラム(SWNZ)の認証を受けている。これは、ニュージーランドのワイン生産者たちが主導する業界全体の取り組みだ。
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将来の課題を議論するビジネス討論会も
ニュージーランド・ワイン・ウイークでは、ニュージーランドワインの将来を考えるオンライン討論会も行われた。
ロンドンのビジネス・メディア・コンサルタント、リチャード・シドルの司会で、コンステレーション・ブランズのグローバルセールス&マーケティング最高責任者マット・デラーMWやキム・クロフォードのブランド構築に貢献したラブブロック・ヴィントナーズのエリカ・クロフォードらが参加して、活発な討論を展開した。
ニュージーランドは過去10年間で、ワインの輸出額を年間20億NZドルに倍増させる目標を達成した。その原動力はマールボロのソーヴィニヨン・ブランだが、2021年の収穫量が減少したため、各国で品不足が起きている。
1時間を超す討論会では、マールボロのプレミアムなサブリージョンや単一畑の重要性、代替となる産地開拓、サステイナビリティのさらなるプロモーションなどの課題が、多角的に議論された。
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