ニュージーランドと英国が自由貿易協定締結、ワイン産業にプラス

　ニュージーランドと英国が自由貿易協定に調印した。両国議会の承認を経て発効後は、英国はニュージーランドの輸出品に対する関税をすべて撤廃する。

　ニュージーランドから英国への最大の輸出品はワイン。英国はニュージーランドワインの2番目の輸出市場。ニュージランドワイン協会によると、過去12か月間で4億NZドル以上を輸出している。

　ニュージーランド・ワイングロワーズのフィリップ・グレガンCEOは「ニュージーランドのワイン産業にとって非常にポジティブなもの。今回協定により、貿易の技術的な障壁が取り除かれ、認証やラベルの要件による負担が最小限に抑えられる。今後の市場の成長を支え、輸出業者が英国に注目するようになるだろう」とコメントした。

　協定により、ニュージーランドの対英商品輸出は50%以上増加し、ニュージーランドのGDPへの押し上げは7億NZドルから10億NZドルと推定されている。

　英国はオーストラリアと自由貿易協定を締結しており、ニュージーランドの協定はEU離脱後にゼロから交渉した2番目の貿易協定となる。英国は環太平洋パートナーシップ（TPP）加盟に向けて前進する。