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小さなグラスで飲むとワインの消費量は減る!?

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 ワインの量を減らしたかったら、小さなグラスで飲むといいかもしれない。英国のケンブリッジ大学とブリストル大学の研究チームが、オンライン・ライブラリー「Addiction」に論文を発表した。


 研究チームはワインを毎週自宅で2本以上飲む英国内の260世帯を対象に実験を行った。4週間の期間中、290mlまたは350mlのグラスを無作為に渡し、飲んでもらった。その結果、小さいグラスで飲むと、ワインの消費量が6.5%減少することが分かった。


 また、ボトルのサイズにも注目し、75clのレギュラー・ボトルで2週間、ハーフ・ボトル(37.5cl)で2週間飲み続けた。ハーフ・ボトルはレギュラー・ボトルより消費量が3.6%減少した。


 レポートは小さなグラスを使うと、消費量が減るかもしれないと結論づけた。ボトルのサイズについては、減少量がわずかなため、消費が減少するかどうかは不明であるとした。


 今回の研究は、他のアルコールの消費量は考慮しておらず、データも新型コロナウイルスのロックダウン中に採取した。研究チームは統計的に有意ではなかったと認めている。確固たる結論を出すには、さらなる研究が必要となる。


 ただ、グラスの容量が消費に影響を与える可能性はある。


 研究チームは以前にもよく似た研究を実施した。2016年、英国のバーで人々が飲むワインの量に、ワイングラスのサイズがどのように影響するかを調べた。その結果、標準サイズのグラスと比較して、大きなグラスで販売するとワインの売上が9.4%上昇することがわかった。大ぶりのグラスで供すると、売り上げを増やせる可能性がある。


 一方で、Addictionに掲載された最近の研究では、大きなグラスで提供すると、レストランでは消費量を増やせるが、バーでは消費量を増やさないという結果も出ている。


 

(C)GLOBAL

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