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希少なブルゴーニュ・ワインを直接仕入れして、デジタル・プラットフォームで提供するロンドン・ベースの高級ワイン会員制クラブ「クリュレイテッド」(Crurated)が注目を集めている。シャルル・ラショーと昨年、パートナー契約を結び、投資家からの資金調達が増えている。
クリュレイテッドは愛好家と世界的な生産者をつなぐことを目的にした会員制のワインコミュニティ。2021年に発足した。専門家チームが入手困難なフランスやイタリアの生産者からワインを調達し、クローズド・オークション形式で愛好家やコレクターに販売する。ブロックチェーン技術を利用したNFTがボトルに付与されて、出所や所有者の履歴、ワインの情報が記録されている。
ブルゴーニュで最も入手困難な造り手の1人シャルル・ラショーが昨年夏、2018年に始めたミクロネゴスで造るワインの独占販売契約を結んで話題になった。
提供されるワインは6つのアペラシオンの2021。Bourgogne Aligote Les Champs d'Argent、Nuits-St-Georges premier cru Aux Argillas、Aloxe-Corton premier cru Les Valozieres、Bourgogne Rouge La Croix Blanche、Cote de Nuits-Villages Aux Montagnes、Nuits-St-Georges La Petite Charmotte。
ラショーは「希少なワインへのアクセスを効率化し、ブロックチェーンとNFT技術の利用により、真正性と出所を購入者に提供することができる。消費者直販のワイン販売の新時代に乗り出す私たちにとって、クリュレイテッドは理想的なパートナー」とコメントした。
ラショーのワインは従来のディストリビューター経由でも販売される。
会員は無料の「エクスプローラー」から、年額6000ユーロ、月額600ユーロの「アンバサダー」まで4つのランクが設定されている。
フランスとイタリアのトップ生産者に調達先を拡大し、ブルゴーニュのフーリエ、メオ・カミュゼ、シャンパーニュのデウール、ルイ・ロデレール、イタリアのモンテヴェルティーネ、エリオ・アルターレら、60以上の生産者からワインを調達している。
2年目の会計年度上半期に会員数は前年度同期比で180%増加し、売上高は214%伸びたという。今年に入って個人投資家から720万ドルを調達したという。
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