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ワイン・アドヴォケイト、ウィリアム・ケリーが英国人初の編集長に

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 世界的な影響力を有する「ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケイト」の新編集長に、英国人のウィリアム・ケリーが就任した。パーカーが1978年にニュースレターとして創刊して以来、45年間の歴史の中で米国人以外の編集長が生まれるのは初めて。


 ケリーはオックスフォード大学で歴史学の博士号を取得した。在学中は世界で最も古いオックスフォード大の名門ワインサークルを3年間主宰した。2015年にデキャンター誌に寄稿し始めて、カリフォルニアとブルゴーニュで取材。2017年にワイン・アドヴォケイトに転職した。


 フランスの三大ワイン産地のボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ(グローワー)を担当する。シャンパーニュのメゾンとボルドーのペサック・レオニャン、ソーテルヌ、右岸の衛星地区はヨハン・カスタンが担当している。


 前任の編集長のジョー・チェルウィンスキーはカナダ、ナパヴァレー、ニューヨーク州の担当。チェルウィンスキー時代に、ケリーは副編集長だった。


 パーカーは2019年に引退し、ワイン・アドヴォケイトは翌年にミシュランに買収された。パーカーがボルドーとカリフォルニアで圧倒的な影響力を発揮したのに対し、ケリーは英国人の好む三大産地を探求し、味覚も英国人的で、エレガントなワインを好む。時代を造ったパーカーとは異なる。


 ケリーはブルゴーニュのポマールで、ドメーヌ・ウィリアム・ケリーを創設し、2018年からワインを造り始めた。ジュブレ・シャンベルタン、ブルゴーニュ・アリゴテ、シャンボール・ミュジニー、ボーヌ、ムーラン・ア・ヴァン、ムルソーなどをリリースしている。


 セシル・トランブレーとジャック・フレデリック・ムニエからインスピレーションを得て、有機栽培し、馬で耕作する。高く仕立てて、夏季剪定をしない。ルロワと同様の全房発酵を行い、足でパンチダウンする。白ワインはジャン・マリー・ギュファンス、ジャン・フランソワ・コシュの影響を受けているという。


 パーカーは義弟のマイケル・エッツェルが手がけるオレゴンのボー・フレールは、利益相反に配慮して全く取り上げなかった。それに比べると、ブルゴーニュのインサイダーとなったケリーがワイン批評を続けるのは公平性の面で疑問が残るが、オーナーのミシュランは規制しないようだ。

(C)Cordero Distribuzione

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