サントリー傘下のASCファインワインズ、創業者のサン・ピエール家に返還

　サントリー・グループの傘下にあった中国の高級ワインインポーター「ASCファインワインズ」が、創業者のサン・ピエール家の下に戻る。

　ドリンクス・ビジネスによると、ドン・サン・ピエールJrとサントリー・グループの間で調印されて、株式購入の手続きが完了した。ドン・サン・ピエールJrが取締役会の会長兼CEOに就任した。

　ASCファイン・ワインズは1996年にドン・サン・ピエールと息子のジュニアが設立し、中国最大級の高級ワイン輸入業者に発展させた。100以上の有名生産者と1000を超すワインを扱っている。

　評論家のロバート・パーカーは、2008年に中国の万里の長城で開かれた豪華なディナーに出席した後、ASCを「中国で最も優れたワイン販売業者」と称賛した。

　サントリー酒類と国分が2009年に株式70%を取得して、15年間にわたりサントリー・グループの傘下にあった。渋谷善彦氏が2017年から2021年までCEOを務めた。

　ASCは家族経営への回帰は長期的な成長と革新を続けるためと発表された。