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フランスのワイン・ツーリズム、毎年70億ユーロの収益

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 シャンパーニュやボルドーのワインの売り上げは危機に瀕しているが、フランスのワイン・ツーリズムは急成長してワイン産業を支えている。


 フィガロ紙が紹介したコンサルティング企業「デロイト・フランス」の発表によると、フランスのワイナリーを訪れる観光客は年間1200万人に達し、これは10年以上前の200万人から10倍に増加した。540万人は外国人で、その大半はイギリス、ベルギー、アメリカからの観光客だ。


 これらの観光客による収益は54億ユーロにのぼり、ワイナリーで1回あたり平均72ユーロを消費している。これはホテル、レストラン、地元の工芸品、交通機関にもプラスの影響を与えている。


 フランス観光振興機構によると、最も多くの観光客を引き付けているのはヌーヴェル・アキテーヌ地域圏で、毎年250万人が訪れている。オクシタニー地域圏とプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地域圏が230万人でこれに続き、グラン・テスト地域圏が200万人で3位となっている。


 デロイトの調査では、海外からの観光客の2人に1人以上がフランスのイメージをワインと強く結びつけており、毎年フランスを訪れる1億人の海外からの観光客のうち、1700万人がワインを旅行の「トップ3」の理由に挙げている。


 ナタリー・ドゥラットル観光担当大臣は最近、フランスのワイン観光を構築し、2030年までにヨーロッパでトップの座を目指す計画を発表した。


 「フランスは国土の70%にブドウ畑がある。フランスでワイン・ツーリズムが本格的に誕生したのは1937年にブルゴーニュで最初のグラン・クリュ街道が開設された時と言われ、その15年後にアルザスのグラン・クリュ街道も開かれた。

シャンパーニュ観光でほとんどの人が訪ねるランスの大聖堂

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