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シャンパーニュのサービス会社、季節労働者を搾取した罪で有罪判決

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 シャンパーニュ地方で収穫の季節労働者を劣悪な環境で酷使していたブドウ園サービス会社アナヴィム社の代表が、人身売買や許可のない外国人労働者の雇用などで、裁判所から懲役4年の有罪判決を下された。被告は控訴する方針。


 パリ近郊からブドウ収穫労働者を募集した罪で起訴された30代の被告2人にそれぞれ懲役1年の判決がくだされた。アナヴィムの解散が命じられ、アナヴィムと契約していたマルヌ県の協同組合に7万5000ユーロの罰金が課された。


 ドリンクス・ビジネスによると、2023年9月の収穫期に、マルヌ県で、マリ、モーリタニア、コートジボワール、セネガル出身の50人を超す不法移民労働者が不衛生な環境で暮らしていた。水道も電気もなく、労働者は早朝から13時間シフトで働かされた。労働者は「奴隷のように扱われた」と法廷で証言した。施設は閉鎖された。


 人身売買は搾取を目的として人を募集、輸送、移送、居住、または受け入れることと定義されており、強制的な雇用、権力の濫用、弱い立場の悪用、または金銭や利益の見返りとして行われる。


 検察に加わったシャンパーニュ委員会(CIVC)は「季節労働者の健康と安全を軽視するべきではない。この種の行為は一切容認しない」と述べた。シャンパーニュでは2023年に38度の気温で作業員4人が死亡した事件を受けて、安全に関するガイドラインを設けた。


 2025年は良好なヴィンテージが期待され、8月中の収穫開始が期待されている。20日に村ごとの収穫日が発表される予定。


 

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