ドミナス・エステート、ヨーントヴィルの畑を購入

　ナパヴァレーのドミナス・エステートが、マーカム・ヴィンヤーズからヨーントヴィルの畑34haを購入した。ヨーントヴィル・サンによると、7月17日にナパ郡に登記された。

　ドミナス・エステートは1968年と1969年にUCデイヴィスで学んだクリスチャン・ムエックスが、ナパヴァレーの可能性を発見したのがきっかけで生まれた。ロバート・モンダヴィの推薦を受けて、1981年にヨーントヴィルの伝説的なナパヌックの畑に足を踏み入れて衝撃を受けて、ワイン造りに乗り出した。

　天啓を受けたムエックスは畑に寝袋を持ち込んで寝たというエピソードを、リサ・ペロッティ・ブラウン（インディペンデント編集長）が記事で書いていた。

　ナパヌックの所有者だったジョン・ダニエルの娘姉妹のロビン・レイルとマーシャ・スミスとジョイント・ヴェンチャー「ジョン・ダニエル・ソサエティ」を設立して、1983年にドミナス・エステートのデビュー・ヴィンテージをリリースした。ムエックスは1995年に姉妹から買収して、ドミナスの単独所有者となった。

　ドミナスはヨーントヴィルの自社畑で3種のワインを生産している。若いうちから飲めるナパヌックに加えて、2008年にはオークヴィルの畑を購入してユリシーズと名前をつけた。ヨーントヴィル・ランチ・ヴィンヤードは2つの畑の間に位置している。ドミナスはヨーントヴィルとオークビルの西側にまたがる畑を所有している。

　ワイン・スペクテイターによると、ドミナスが畑を引き継ぐのは今年の収穫の後になる。畑を植え替える予定。畑は主にメルローを栽培しており、繊細さをもたらすカベルネ・フランを拡大したいと考えている。