ベイシュヴェル刷新、超モダンな施設で2016年を醸造

　サントリーが出資するボルドー・サンジュリアンの格付け4級シャトー・ベイシュヴェルが、刷新を終えた。最新の醸造設備を備えるモダンなシャトーに生まれ変わり、2016年の醸造を行っている。
　新たな醸造設備は160ヘクトリットルまでの小型ステンレス発酵槽を50基以上備え、より正確な区画別の醸造を可能にした。グラヴィティ・フローを導入した最新の醸造設備は、メドックを南北に貫くD2からガラス窓越しに見られる。2000年以降のいくつかの偉大なヴィンテージでアジア需要が増大したボルドー・メドックのシャトーは、醸造設備の刷新に投資している。近年では、クレール・ミロン、マルゴーなどが大幅な刷新を行った。
　ベイシュヴェルはジロンド川から見える美しいシャトーの姿で知られる。所有面積250ヘクタールのうち、90ヘクタールでブドウ栽培を行っている。水はけがよく、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを栽培している。1989年、サントリーの共同出資会社グラン・ミレジム ド・フランス社の経営となった。