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165回目となるオスピス・ド・ボーヌのオークションが9日に開かれ、1880万ユーロを売り上げた。1樽あたりの平均価格が引き続き上昇する中で、165年の歴史を持つオークションで3番目に高い落札額となった。
落札手数料を除いた「ピエス・デ・プレジデント(大統領の樽)」の40万ユーロを含む、総額1875万4670ユーロで落札された。厳しい気候で収穫量が大幅に減少した昨年の1400万ユーロから大幅に増加した。赤ワインと白ワインの1樽あたりの平均落札価格は記録的な上昇を記録した。平均落札価格は4.6%上昇し、33.93ユーロとなった。1樽あたりの平均価格が3万ユーロを超えたのは5年連続となる。
赤ワインが1樽あたり平均2万7480ユーロ、白ワインが5万8580ユーロ、グラン・クリュが8万6290ユーロ、プルミエクリュが2万3180ユーロとなった。全体で552ロットで構成され、赤ワイン34種の428 樽、白ワイン18種の111樽 (半樽2個を含む)、オー・ド・ヴィー11樽、さらにプレジデンツ・バレルが含まれていた。
ただ、今年のオークションは、総額2890万ユーロを記録した2022年の過去最高額には届かなかった。
中国経済が減速しているにもかかわらず、今回のオークションはアジア市場の継続的な活況に支えられた。「韓国、タイ、ベトナム、インドには莫大な潜在力があります」と、オークションのコンサルタントを務めるジニー・チョ・リーMWが語った。ブルゴーニュの輸出はアジアで急増しており、中国では2017年から2024年の間に3倍に増加したという。
チャリティ樽(プレジデンツ・バレル」は、ポマール・プルミエ・クリュ・レ・リュジアンの樽で、40万ユーロで落札された。落札金額は全額、今年の重点課題である「障害と技術革新」に関連し、EHCO協会とロバート・ドブレ児童脳研究所に寄付される。
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