世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. レーザーの正確さとミネラル感、ドイツのDRCと呼ばれるデーンホーフのリースリング

レーザーの正確さとミネラル感、ドイツのDRCと呼ばれるデーンホーフのリースリング

  • FREE

 19世紀にまでさかのぼる名声を誇るドイツ・ナーエのブドウ園「デーンホーフ」(Donnhof)の当主コーネリウス・デーンホーフが初来日し、レーザーのような正確さとミネラル感あふれるリースリングを披露した。ブルゴーニュとボルドーに通じるニール・マーティンがドイツのDRCと呼んだ圧巻のワインのオンパレードだった。


 デーンホーフは250年以上前の1750年にナーエ川のほとりにある牧歌的なオーバーハウゼン村に定着した。畜産と農業、ブドウ栽培をし、4代目のヘルマンが1920年代にワインの瓶詰めを始めた。


 伝説的なヘルムートが1966年に事業を継承し、オーストラリアのグロセットで経験を積んだ息子のコーネリウスは2000年に参画した。自社畑は32haまで拡大し、そのうち80%はリースリングが占める。古いクローンはニーダーハウゼンとシュロスベッケルハイムの畑から調達された。


 30度から45度の雄大な傾斜地に粘板岩、砂岩、石灰岩、ロームの土壌が広がる。手摘みしたブドウはゆっくりと圧搾して、1000Lを超す大きなオーク樽とステンレスタンクで発酵・熟成させる。


 「デーンホーフ ナーエ リースリング トロッケン 2024」(Donnhoff Nahe Riesling Trocken 2024)は火山性と粘板岩土壌の2か所の畑。フリンティで軽くガスを残している。青リンゴ、白桃、アプリコット、すがすがしい酸、純粋で程よく熟した果実味、軽やかで、すっきりした舌触り。塩気のある余韻が長く続く。アルコール度は11%。入門編に最適。5000円。91点。


 「デーンホーフ ロックスハイマー・ヘレンプファート リースリング トロッケン エアステ・ラーゲ 2024」(Donnhoff Roxheimer Hollenpfad Riesling Trocken Erste Lage 2024)は急勾配の赤色砂岩土壌。直線的で引き締まっている。さわやかなレモン、繊細な酸味、生き生きしていて透明感に包まれている。深みがあり、活力を秘めた優美なフィニッシュ。7600円。92点。


 「デーンホーフ ヘレンプファート・イム・ミューレンベルク リースリング グローセス・ゲヴェックス 2024」(Donnhoff Hollenpfad im Muhlenberg Riesling Grosses Gewachs 2024)は赤色砂岩土壌のヘレンプファートの中心にある特級畑。凝縮していて、熟した桃、洋ナシ、柑橘の皮、鉄分、砕いた石、重層的な構造にミネラル感が突き刺さる。フレッシュなハーブ、繊細で、焦点のあったフィニッシュ。1万5000円。95点。


 「デーンホーフ ヘルマンスヘーレ リースリング グローセス・ゲヴェックス 2024」(Donnhoff Hermannshöhle Riesling Grosses Gewachs 2024)は石灰岩と火成岩を含む粘板岩土壌に1940年に植えられた古樹。1世紀以上にわたりナーエの最高の畑と評価されている。桃、ピンクグレープフルーツ、黄色のリンゴ、豊かなエキス分、上質なフェノールと繊細な酸味が調和していて深みがある。スモーキーで、輝くようなミネラル感が長い余韻を包んでいる。2万1000円。96点。


 「デーンホーフ ニーダーホイザー・ヘルマンスヘーレ リースリング アウスレーゼ 2018」(Donnhoff Niederhauser Hermannshohle Riesling Auslese 2018)はボトリティス菌を使わないブドウから仕込まれた。ワクシーで、砂糖漬けのアプリコット、糖と酸のバランスが素晴らしく、トロピカル。食欲をそそる官能的なうまみが長く続く。96点。


 輸入元はジェロボーム。

コーネリウス・デーンホーフ
大樽で発酵・熟成
ナーエ川

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP