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各地に展開するフランスのアクサ・ミレジムがカリフォルニア・ソノマ・コーストに初めて進出したプラット・ヴィンヤードの初ヴィンテージ2023年を試飲した。トップコンサルタントのトーマス・リヴァース・ブラウンがアドバイスするシャルドネとピノ・ノワールは、ウエスト・ソノマ・コーストのフリーストーン・オクシデンタルから造られ冷涼感たっぷり。可能性を見せつけられた。
アクサ・ミレジムはボルドーのピション・バロン、スデュイロー、ブルゴーニュのドメーヌ・ド・ラルロ、ドウロのキンタ・ド・ノバル、トカイのディズノク、ナパのアウトプットなど各地に展開している。プラット・ヴィンヤードは2022年に買収した。
マネージング・ディレクターのクリスチャン・シーリーが、プラットから購入するブドウから造るブラウンのシャルドネとピノ・ノワールに触発されて購入を決断した。プラットはヒューレット・パッカードの元CEO。レイミー、リトライ、フェイラにもひっそりとブドウを供給してきたが、自社でワインは生産してこなかった。
アウトプットをコンサルティングするブラウンは、ナパのシュレイダー・セラーズなどで何度も100点を獲得したカベルネの専門家。実は自社の「リヴァース・マリー」でピノ・ノワールを造るブルゴーニュ愛好家。オクシデンタルからブドウを購入し、ポテンシャルを熟知している。
シーリーはエステートの構築を目指して、ブドウの供給契約を停止し、ブドウ畑にリソースを投入した。ピノ・ノワールはすべて除梗している。「ドメーヌ・ド・ラルロのように全ての茎を残すか、取り除くか、どちらかにこだわる必要はない」と指示した。ド・ラルロは全房発酵にこだわったが、現在は除梗している。
サブリージョンのフリーストーン・オクシデンタル(Freestone-Occidental)はキスラー・ヴィンヤーズを退任したスティーブ・キスラーが、ピノ・ノワールを生産する家族プロジェクト「オクシデンタル」を始めて、可能性のある産地として知られるようになった。
プラット・ヴィンヤードはキスラーのオクシデンタルに隣接している。2003年に設立される前は樹齢300年を超すセコイアの大木が生えていた。標高は122-549m。17.4haに植樹される畑はゴールドリッジ土壌。太平洋から約9.6キロの近さで冷たい海風が吹き抜ける。畑はフォグラインより上で、冷却効果と日照の両方の影響を受ける。ハングタイムが長い。
被覆作物を植えて、灌漑は控えている。健全な自然環境が整っているが、フクロウの巣箱を設置するなど生物多様性を高めるリジェネラティブ・ヴィティカルチャー(再生型農業)を実践している。228Lの樽で14か月間、熟成し、清澄・ろ過はせずに瓶詰めする。
「プラット・ヴィンヤード シャルドネ エステート ウエスト・ソノマコースト 2023」(Platt Vineyard Chardonnay Estate West Sonoma Coast 2023)はフリンティでレモン、白桃、リンゴ、シャキッとした酸があり、程よい凝縮度の果実味と調和している。純粋で引き締まっている。塩気を帯びたフィニッシュのキレがある。新樽35%。2万5000円。93点。
「プラット・ヴィンヤード シャルドネ エステート・リザーヴ ウエスト・ソノマコースト 2023」(Platt Vineyard Estate Reserve Chardonnay West Sonoma Coast 2023)は黄色の花、マイヤーレモン、黄桃、スターフルーツ、ヘーゼルナッツ、クリーミィなテクスチャー、生き生きしていて鮮やかな酸、ふくよかな果実味、程よい厚みがあり、濃密なエキスを秘めている。緊張感の続く余韻は濡れた石のタッチを帯びていて長い。5万2500円。95点。
「プラット・ヴィンヤード ピノ・ノワール エステート ウエスト・ソノマコースト 2023」(Platt Vineyard Pinot Noir Estate West Sonoma Coast 2023)はレッドチェリー、プラム、オレンジの皮、クルミ、アールグレイ、35%の新樽は溶け込んでいてバランスがとれている。はつらつとした酸味、程よく抑制された果実味、タンニンはきめ細かく、余韻は引き締まっている。2万5000円。93点。
「プラット・ヴィンヤード ピノ・ノワール リザーヴ・エステート ウエスト・ソノマコースト 2023」(Platt Vineyard Pinot Noir Riserve Estate West Sonoma Coast 2023)はダークラズベリー、ワイルドベリー、ブラッドオレンジ、バラの花弁、湿った土、肉厚な果実味、さわやかな酸味、調和がとれている。タンニンはち密でシームレス。長い余韻。5万2500円。94点。
デビュー・ヴィンテージにしては、フレッシュ感と凝縮感のバランスが優れていて、オクシデンタルの魅力を表現している。2024年が楽しみだ。
輸入元はAmZ。
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