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チリワイン、2年連続で輸入量トップの見通し

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 2016年のスティルワイン輸入量は、チリワインが2年連続で1位になるという見通しを、キリンが発表した。
 スパークリングを除いたスティルワインの国別輸入量は、2015年にチリがフランスを抜いて、史上初の1位になった。チリは1990年代には日本の輸入ワイン市場でシェアが1%に満たなかったが、2013年には伝統国のイタリアを抜き、2015年にはフランスも抜いて、シェア26.8%に達した。2015年の3位はイタリア、4位はスペインだった。
 キリンによると、2016年11、12月の各国からの輸入量が前年並みと仮定すると、年間数量は前年に続いて1位となる。正式には、1月末に発表される財務省貿易統計(速報値)まで待たないと確定できない。ワイン課税数量は、国税庁の9月までのデータで前年を4%下回っていて、2015年と同程度と見込んでいる。
 チリの近年の躍進は、経済連携協定(EPA)によって関税が低減されて、販売価格が安くなり、市場を大きく広げた。チリワインの単価は、フランスやイタリアに比べると安い。輸入金額で比較すると、フランス、チリ、イタリアの順になる。2015年の貿易統計によると、輸入単価は1リットル当たり360円で、フランスの38%となる。市場では500円から1000円のデイリーワインの人気が高い。
 キリングループのワイン事業の中核であるメルシャンは、チリのコンチャ・イ・トロ社ブランドの「サンライズ」「フロンテラ」に加え、2015年に発売した「ブードゥ」や中高価格帯の「カッシェロ・デル・ディアブロ」が大きく伸びたという。2016年1-11月期で、主要ブランド全体で11.3%の伸びを示した。
1-11月で14.5%伸びたカッシェロ・デル・ディアブロ

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