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英国スーパーのPBシャンパーニュ、マウスウォッシュより安い

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 シャンパーニュの安売り合戦が続く英国のスーパーで、「テスコ」や「アスダ」のオウンラベルの商品の100ミリリットル当たりの価格がマウスウォッシュを下回るとして、話題になっている。
 タブロイド紙サンの記事によると、テスコは「ルイ・デロネイ ブリュット」(Louis Delaunay Brut)を1本12ポンド(約1660円)で販売しているが、6本買うと25%値引きされ、1本9ポンド(約1250円)となる。100ミリリットル当たりの価格は1.2ポンド(166円)。これはリステリンの100ミリリットル当たり1.4ポンド(194円)やコルゲートの1.5ポンド(207円)を下回る。
 また、アスダの「ルーベル・フォンテーヌ ブリュット」(Louvel Fontaine Brut)は11.98ポンドから10ポンドに値下げされた。こちらは100ミリリットル当たり1.33ポンド(約184円)となる。ドイツ系ディスカウントストアの「アルディ」や「リドル」はシャンパーニュを9.99ポンドで売っていて、これに対抗するための安売りと見られる。
 英国では、スーパーマーケットやワイン商が、メゾンや協同組合に生産を委託して詰めるオウン・ラベルのシャンパーニュがシェアを拡大している。日本では、プライベート・ブランドと呼ばれるこの業態は、「マルク・ダシュトゥール」(MA)と呼ばれる。
 英国はシャンパーニュのトップ輸出市場だが、2016年は量が3120万本、金額が4億4010万ユーロで、それぞれ8.7%、14.1%と大きく減少した。ブレグジットを決定づけた6月の国民投票に伴うポンド安の影響で、輸入額の減少がとりわけ大きい。ただ、シャンパーニュ委員会によると、プレスティージュキュヴェとロゼの輸入額はそれぞれ43.4%、13.1%増加した。高級ブランドの売れ行きは好調で、二極化が進んでいる。英国の輸入業者や委員会には、安売りシャンパーニュから付加価値の高いメゾンへの転換は中長期的に望ましいとの声もある。

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