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コラヴァン、スクリューキャップに対応

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 コルクを抜かずにワインのフレッシュさを保ったまま保存とサービスができるコラヴァンが、スクリューキャップに対応した「コラヴァン スクリューキャップ」を導入した。スクリューキャップ先進国のオーストラリア、ニュージーランドと米国で7月に発売し、英国でも9月から売り出された。
 今回の新商品はスクリューキャップを外して、コラヴァンの専用キャップを装着し、コラヴァン本体のシステムを使ってサーブする仕組み。コラヴァンによると、3か月間はフレッシュな状態を保てる。キャップは50回の使用に耐えるという。キャップの大きさはスタンダードとラージの2種類がある。
 創業者のグレッグ・ランバートによると、2013年にコラヴァンを始めた時からスクリューキャップへの需要は高かった。コラヴァン スクリューキャップは米国、オーストラリア、ニュージーランドでは7月に売り出された。米国では6個セットで29.95ドル、ニュージーランドでは65NZドル、オーストラリアで45AUドル。英国では9月15日から発売され29.95ポンド。
 伝統的な生産国であるヨーロッパや米国ではいまだに、コルクで詰める高級ワインが多いが、スクリューキャップで詰める生産者は新世界を中心に増加している。開栓が容易なのが最大の理由で、TCAによるコルク臭を防げる上、適切な酸素透過率によって安定した熟成が可能だからだ。
 ワインが日常的に消費される英国では、消費者がスーパーマーケットで購入する比率が高い。このため、スーパーのオウン・ブランドはスクリューキャップが多い。輸入元が生産者にデイリーレンジの商品のスクリューキャップでの瓶詰めを要求するケースも多い。ブルゴーニュの名門コント・ラフォンが造るマコン・ヴィラージュは、スクリューキャップで詰められている。
 オーストラリアとニュージーランドでは、スクリューキャップが大半を占める。生産者が21世紀に入って、品質保持の狙いから、スクリューキャップに傾斜してきた。ニュージーランドには、クメウ・リヴァー、クラギー・レンジ、フェルトン・ロードなどトップワイナリーが加盟する「スクリューキャップ・ワイン・シール・イニシアティヴ」という団体があり、スクリューキャップの普及を促進しているため、普及率がとりわけ高い。

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