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ボルドーで激しい雹害、オーメドックやペサックに限定的な被害

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 フランスのボルドーとコニャック地方が26日、激しい雹の嵐に見舞われた。
 現地報道によると、嵐はボルドー市街、オーメドック、アントル・ドゥ・メール、右岸のコート・ド・ブール、コート・ド・ブライを襲い、15分間にわたり小石から卵サイズの雹が降った。ボルドー全体の6%にあたる7100haが被害を受けた模様で、3400haがとりわけ激しいダメージを受けた。
 嵐の中心はボルドー市街で、2017年の霜害ほど広範囲にわたるわけではなく、被害は限定的だった。といえ、ペサックのスミス・オー・ラフィットやオーメドックのカントメルル、ラ・ラギューヌなどは被害を受けた。最も被害が大きいのは、コート・ド・ブールとコート・ド・ブライで、それぞれ5500ha、3000haが打撃を受けた。
 一方、コニャックは1万haで雹が降り、被害もかなり大きかった。
 雹害は気候変動と関連している可能性がある。カナダの研究者チームが昨年6月、「ネイチャー・クライメット・チェンジ」に発表したレポートによると、北米の雹を伴う嵐の被害は、将来は大きくなるという。1971-2000年と2041-2070年の雹を伴う嵐をコンピューターでシュミレーションしたところ、乾燥して冷涼な北米北部の平原ほど、春から夏にかけて起きる雹のサイズが大きくなり、頻度が高まるという予測結果が出た。
 ボルドーは気候も地勢も異なるが、2017年の大規模な霜害に続く2018年の雹害は、気候変動がもたらす将来の懸念材料だ。
Twitter@Meteovilles

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