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アジアの大砲ヤン・ルーMSの「Field Blend」、東京と仙台を台風が縦断

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 中華圏初のマスター・ソムリエ、ヤン・ルーMSを迎えた「Field Blend」は、24日に東京、25日に仙台で連続して行われました。半ズボンにビーチサンダルというカジュアルな格好で通したアジアの大砲は、百科事典的な知識を披露しながらも、フレンドリーなサービスとトークで、詰めかけたプロや愛好家を魅了していました。

 ヤン・ルーMSは香港にベースを置くシャングリ・ラ・ホテル&リゾーツのコーポレート・ディレクター・オブ・ワイン。グループ全体のワインプログラムとソムリエチームを統括しています。2014年の中国の最優秀ソムリエ。WSET受験生を指導する教育者でもあります。2017年8月に中国人初のMSとなりました。世界に249人いますが、アジアでは3人目。彼の発言やワイン選びは、中国全土のワイン業界関係者が注目していて、中華圏ワイン業界で最も影響力の大きい一人。

 今回供したワインは、親友の大橋健一MWと相談して選んだ6本とSAKE。2人は自然派ワイン好きという共通項もあります。スペイン・カナリア諸島の土着品種の白、世界でブレイク中のアシルティコ、ワイン発祥の地ジョージアのオレンジワイン、日本を代表するシャトー・メルシャンのマスカット・ベーリーA、シチリアの火山が生むネレッロ・マスカレーゼなど、先端のトレンドを行くワインばかり。

 2人は、アシルティコの塩気を帯びた味わい、オレンジワインの噛みごたえのあるタンニン、火山ワインのエネルギー、熟成したリオハの魅力などを解説しながら、50人近い参加者と交流を深めました。

 24日夜の会場は、大越基裕さんがコンサルタントを務めるイタリアン「サッカパウ」(東京・西麻布)。岐阜県中津川で恵那山を醸す製造責任者の岩ケ谷雅之さんが純米大吟醸を引っさげて登場。ハイライトには、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のチャンピオンSAKEを受賞した「Nechi」を造る渡辺酒造・渡辺吉樹社長が、サプライズゲストで登場。ドメーヌ的なSAKE造りの哲学を披露しました。

ワイン・SAKEリスト

・SUERTES DEL MARQUES TRENZADO Bianco 2016 (ヴォガ・インターナショナル)

・Domaine Sigalas Santorini Assyrtiko 2017 (モトックス)

・Lagvinari Chinuri Imereti 2016 (ディオニー)

・シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA 2014 

・Terre Nerre Etna rosso 2016 (フードライナー)

・Vina Real Rioja Gran Reserva 2011 (三国ワイン)
・恵那山 山田錦 大吟醸

・渡辺酒造 Nechi

 25日夜は、自然派ワインと炭火ビストロ「ノート」(仙台・青葉区)。仙台の愛好家は情熱的で、ワインレポート・チームとヤンを質問攻め。遠く青森・八戸から参加した熱心な参加者もいて、東京とは違う濃密な空間でした。

 まだ30代のヤンは顧客の注文がうるさい中国でソムリエのチャンピオンになっただけあって、ソフトな語り口にユーモアを交えながら、お客のハートをがっちりと掴んで離しません。そこに知識が加わるので無敵。新きょうウイグル自治区でラクダを友に育ち、中学しか卒業していないにもかかわらず、最難関のソムリエ資格を取得した夢の体現者でもあります。中国でスーパースターだというのがうなずける人柄でした。

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