カリフォルニア干ばつ、ワイン産業に深刻な影響

　米カリフォルニア州の歴史的な干ばつに、州議会が6億8700万ドルの緊急救済計画案を承認した。

　カリフォルニアは記録をとっている119年間で最悪の干ばつに見舞われ、ジェリー・ブラウン州知事が2月に非常事態を宣言。トイレから歯磨き、芝生まで、節水に努めるよう呼びかけた。主水源のシエラネバダ山脈で、積雪量が例年の12％にとどまり、雨の多い冬季のサンフランシスコの冬の降水量も例年の10％以下となっている。

　現地報道によると、計画案は水の保全とリサイクルの促進に4億7200万ドルをあて、1500万ドルを水道水不足の自治体に割き、4700万ドルを干ばつで苦しむ自治体の食料と住宅補助にあてる。

　ワイン産業は、ブドウ栽培だけでなく、ワイナリー内の洗浄などでも大量の水を使用する。このため、今回の干ばつは深刻な影響をもたらしている。