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4代目ペラン兄弟、デカンターのマン・オブ・ザ・イヤーに

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 ローヌ南部を代表するペラン家4代目当主のジャン・ピエール&フランソワ・ペラン兄弟が、英デカンター誌「マン・オブ・ザ・イヤー 2014」に選ばれた。

 ジャン・ピエール(右から2人目)とフランソワ(左)はそれぞれ、1944年、1954年生まれ。シャトー・ヌフ・デュ・パプの発展に献身し、有機栽培の先駆でもあるジャック・ペランの長男と末っ子。78年に亡くなった父の仕事を引き継ぎ、シャトー・ド・ボーカステルの品質を向上させると共に、ローヌ南部の声価を高めた。

 ジャン・ピエールは1960年代後半に、手ごろなネゴシアン「ラ・ヴィエイユ・フェルム」を始め、生産量を当初の6000本から1000万本に成長させた。さらに、ヴァンソーブル、ラストーなどの畑を購入し、「クリュ&テロワール」を興して、南部の知名度の低い畑に光を当てた。78年にはフランソワがボーカステルに戻り、兄弟で作業をスタート。89年には、父ジャックにささげる「オマージュ・ジャック・ペラン」をデビューさせた。ジャックがバンドールのドメーヌ・タンピエからのムールヴェドル、クーノワ、ルーサンヌの株を使った特別なキュヴェだ。

 一方で、米国のワイン商ロバート・ハースと提携して、パソ・ロブレスにタブラス・クリークを設立し、ローヌ系ワインを生産した。ボーカステルは石灰岩土壌に適した苗木をボーカステルから米国に輸出して、3年間の検疫を終えた後に栽培。現在では600以上の生産者がボーカステル・クローンのローヌ品種を使っている。また、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーと2012年にプロヴァンスで始めたジョイント・ヴェンチャー、シャトー・ミラヴァルも大成功している。

 現在は、ジャン・ピエールの1970年生まれの長男マルク、弟のピエールらが中心になっているが、2人ともまだまだ健在だ。

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