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レストランやワインショップのセラーからのワイン泥棒が相次ぐフランスで、新年早々、ブルゴーニュ地方の5つ星ホテルから35万ユーロ相当のグランクリュ・ワインが盗まれた。国家憲兵が高速道路A6で窃盗団を追跡するカーチェイスが繰り広げられたが、犯人は逃亡し、公開捜査が続けられている。
地元報道によると、被害にあったのはボーヌから南西30キロのサン・ジャン・ド・トレジー(Saint-Jean-de-Trezy)にある5つ星ホテル「Domaine de Rymska」(ドメーヌ・ド・リムスカ)。ルレ&シャトーに加盟し、プールや農場、3部屋と2つのスイートを備えるラグジュアリー・ブティックホテルだ。。
事件が起きたのは5日早朝。バンで乗り付けた3人組がセラーに押し入り、数百本のワイン(35万ユーロ相当)を盗んだ。警報機に気づいたオーナーが追いかけて通報し、警戒中の国家憲兵がA6を南のリヨンに向けて逃走するバンを追いかけた。犯人は車内からパトカーにワインを投げつけたが、当てられず逃げ続けた。バンはボジョレー地方の中心となる駅のあるヴィルフランシュ・シュル・ソーヌの料金所に衝突し、ワインを置いて逃げたという。
ホテルでは4日にも20万ユーロ相当のワインがセラーから盗まれる事件があり、同一犯の犯行と見られている。
フランスでは昨年から、高級ワインに狙いを定めた盗難が相次いでいる。パリでは昨年10月、高級ワインショップ「カーヴ・ド・タイユヴァン」で5万ユーロ相当のグランクリュ約20本が盗まれた。隣のビルから壁に50センチの穴を開けて盗む緻密な手口だった。
ブルゴーニュの高級ワインは世界的な需要があり、盗まれたワインはグレイマーケットを通じて、国内外にさばかれる。
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