世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. トリノーロとパッソピッシャーロ創設者、アンドレア・フランケッティが死去

トリノーロとパッソピッシャーロ創設者、アンドレア・フランケッティが死去

  • FREE

 トスカーナのテヌータ・ディ・トリノーロとエトナのパッソピッシャーロを創設して、イタリアワイン界に大きな影響を与えたアンドレア・フランケッティが5日、ローマの自宅で亡くなった。72歳だった。長く闘病生活をしていた。


 フランケッティはイタリア人の父とアメリカ人の母の間に生まれた。ローマでのレストラン経営や、ニューヨークでの高級イタリアワインの販売業者を経て、1980年代にトスカーナのオルチャ渓谷にあるテヌータ・ディ・トリノーロを取得した。


 ボルドー・サンテミリオンを1990年代初頭に訪れて、シャトー・オーゾンヌのアラン・ヴォーティエ、ヴァランドローのジャン・リュック・テュヌヴァンらと過ごして、カベルネ・フランの可能性を発見。ウンブリア州とラツィオ州の境界付近に位置するトリノーロにカベルネ・フランやメルローを挿し木して、初ヴィンテージの1997年が成功をおさめた。


 2000年、シチリア島エトナ山の斜面に「テヌータ・ディ・パッソピシャーロ」を設立。火山性土壌に残るプレ・フィロキセラのネレッロ・マスカレーゼで、コントラーダ(区画)を表現するテロワールのワインを世に出した。一方で、ボルドーから持ってきたプティ・ヴェルドや、ラツィオ州のチェザネーゼを使う「フランケッティ」も手掛けた。


 2008年には「コントラーデ・デッル・エトナ」を始めて、昔からの溶岩が堆積する畑の可能性を広めた。


 最近では、トスカーナ州シエナの南端に位置するサン・カシャーノ・デイ・バーニの丘の上にあるブドウ畑から、ピノ・ノワールの新ブランド「サンカバ」(SANCABA)を立ち上げた。

 

(C)Vini Franchetti

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP