世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. シチリア・エトナ山が活発に噴火、ワイン生産者に不安なし

シチリア・エトナ山が活発に噴火、ワイン生産者に不安なし

  • FREE

 シシリア島東部のエトナ山が2月16日に噴火し、活発な活動を続けている。火山灰や噴石が降り注いでいるが、人的な被害も避難活動もない。ワイン生産者たちは「火山灰がシシリアワインを特色づけている」と、重大な不安は抱いていないようだ。


 標高3300mを超すエトナ山はヨーロッパ最大の活火山。紀元前から何度も大きな噴火を起こしてきた。ふもとにはブドウ畑や果樹園が広がり、火山灰や岩が降り積もった水はけのよい畑から、ミネラル感に富むワインが生まれている。


 今回の噴火は16日に起き、炎と噴煙が高く上がった。その後も何度も噴火し、溶石岩や黒い火山灰が降っている。住民は長年の知恵で影響を受けない離れた場所に暮らしている。ふもとのブドウ畑は標高150-1200mに広がっている。ブドウ樹の生育はまだ活発化していないため、影響はほとんどないという。


 エトナDOCは1968年に認められ、土着品種のネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カプッチョから、ピノ・ノワールやネッビオーロを思わせるストロベリーやスパイスの香りがあり、タンニンと酸の豊かな赤ワインを生む。白ワインはカリカンテとカタラットが主要品種。ロゼワインも造られる。


 フランケッティ、グルフィ、テッレ・ネッレ、フランク・コーネリッセン、ベナンティ、ジローラモ、オッキピンティ、グラーチ、ドンナフガータ、タスカ・ダルメリータらが優れたエトナ・ロッソを生産している。


CBS Newsの動画はこちら

Twitter@goetna

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP